ワルツとは

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ワルツ(円舞曲)の由来や特徴、おすすめの曲【音楽のジャンルを分かりやすく解説!】

ピアノ歴30年以上の元中学校音楽教師めりーです。ワルツの由来や特徴、おすすめの曲をご紹介します。

ワルツとは?

ワルツとは、日本語で円舞曲(えんぶきょく)と訳される3拍子の軽快かつ優美な舞曲のこと。

現在のチロル州とバイエルン州の農民が踊っていたヴェラー (Weller) というダンスが起源と言われています。

19世紀頃までは、いわゆる舞曲(ダンスのための音楽)という位置付けでしたが、ロマン派時代には純粋な音楽作品(ピアノ独奏曲)として作曲され、性格的小品(キャラクターピース)のひとつに数えられるようになりました。

ワルツの代表的な作曲家とおすすめ作品

ウィンナ・ワルツと言えばあの親子!

ワルツの父と言えば、ヨハン・シュトラウスⅠ世

息子のヨハン・シュトラウスⅡ世は「美しき青きドナウ」を作曲し、ワルツの王と言われています。

彼らの作ったワルツは、いわゆるウィンナ・ワルツで、オーケストラによって演奏されます。

ウィンナ・ワルツは、19世紀のウィーンで流行し、ヨーロッパ中に広まったワルツのこと。3拍子の2拍目をやや早めに演奏するのが特徴。

ピアノワルツと言えばショパン!

性格的小品(ピアノ独奏曲)としてのワルツの代表的な作曲家は、やはりショパンでしょう。

ショパンが作曲した19曲のワルツは、「Op.18 華麗なる大円舞曲」のような明るく煌びやかなものから「KK.IVb-11 CT224 遺作」のようなしっとりとした作品まで様々です。

こどものための作品とは言え、聴きごたえばっちり!

私がおすすめしたいワルツは、ギロック作曲の「ワルツ・エチュード」です。"こどものためのアルバム"という曲集に収録されています。

曲全体としてショパンの「Op.64-1 小犬のワルツ」のような軽やかさがありながらも、中間部の情感たっぷりなメロディがとても素敵な作品です。

小学校1年生の時に弾いて以来、ずっとお気に入りの曲です。

その他の性格的小品と聴き比べるのがおすすめ!

冒頭でもご紹介した通り、ワルツは性格的小品(キャラクターピース)という音楽ジャンルのひとつです。

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性格的小品自由な発想によって作られた、ピアノのための短い楽曲のことで、ワルツ以外にもノクターンやバラードなど様々なジャンルがあります。

各曲の特徴と詳細は以下のリンクよりご覧ください。

いろいろな性格的小品を聴き比べることで、それぞれの美しさや良さをより実感できるはずです。

以上、この記事ではワルツの由来や特徴、おすすめ曲をご紹介しました。

少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。

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