
スケルツォとは?
スケルツォとは、日本語で諧謔曲(かいぎゃくきょく)と訳されるおどけた感じが特徴の、明るく快活な音楽のこと。
特に決まった形式はなく、急速な3拍子で演奏されることが多いです。
また、スケルツォ(scherzo)はイタリア語で「冗談」という意味で、現在分詞のスケルツァンド(scherzando)は「軽快に、たわむれるように」という意味の楽想記号として使われることがあります。
スケルツォの代表的な作曲家とおすすめ作品
やっぱりショパン!
スケルツォは、ハイドンが「ロシア四重奏曲」の中でメヌエットの代わりに導入したり、ベートーヴェンがソナタなどに用いたりしたことで、広く知られるようになりました。
ですが、独立曲としての芸術的価値を高めたのは、やはりショパンです。
ショパンの作曲した4曲のスケルツォは、どれも暗くて深刻な様子がありつつも、ユーモラスがあり、急速で軽快なメロディが随所に現われています。

おすすめはブラームス!
スケルツォはショパンの作品ばかりが多く取り上げられますが、ブラームスの「スケルツォ 変ホ短調 Op.4」もおすすめです。
スケルツォらしく、おどけた表情の軽快なリズム、メロディで曲が進みますが、時に美しくロマンティックな楽想が垣間見え、非常に聴きごたえも弾きごたえもある作品です。
その他の性格的小品と聴き比べるのがおすすめ!
スケルツォは性格的小品(キャラクターピース)という音楽ジャンルのひとつです。
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性格的小品は自由な発想によって作られた、ピアノのための短い楽曲のことで、スケルツォ以外にもノクターンやバラードなど様々なジャンルがあります。
各曲の特徴と詳細は以下のリンクよりご覧ください。
性格的小品

以上、この記事ではスケルツォの由来や特徴、おすすめ曲をご紹介しました。
少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。