スケルツォとは
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スケルツォ(諧謔曲)の由来や特徴、おすすめの曲【音楽のジャンルを分かりやすく解説!】

ピアノ歴30年以上の元中学校音楽教師めりーです。この記事ではスケルツォの由来や特徴、おすすめの曲をご紹介します。

スケルツォとは?

スケルツォとは、日本語で諧謔曲(かいぎゃくきょく)と訳されるおどけた感じが特徴の、明るく快活な音楽のこと。

特に決まった形式はなく、急速な3拍子で演奏されることが多いです。

また、スケルツォ(scherzo)はイタリア語で「冗談」という意味で、現在分詞のスケルツァンド(scherzando)は「軽快に、たわむれるように」という意味の楽想記号として使われることがあります。

スケルツォの代表的な作曲家とおすすめ作品

やっぱりショパン!

スケルツォは、ハイドンが「ロシア四重奏曲」の中でメヌエットの代わりに導入したり、ベートーヴェンがソナタなどに用いたりしたことで、広く知られるようになりました。

ですが、独立曲としての芸術的価値を高めたのは、やはりショパンです。

ショパンの作曲した4曲のスケルツォは、どれも暗くて深刻な様子がありつつも、ユーモラスがあり、急速で軽快なメロディが随所に現われています。

シューマンが、「これで"冗談"なら"本気"はどうなるのか」と評したという話が残っているくらい、素晴らしい作品ばかりです。

おすすめはブラームス!

スケルツォはショパンの作品ばかりが多く取り上げられますが、ブラームスの「スケルツォ 変ホ短調 Op.4」もおすすめです。

スケルツォらしく、おどけた表情の軽快なリズム、メロディで曲が進みますが、時に美しくロマンティックな楽想が垣間見え、非常に聴きごたえも弾きごたえもある作品です。

その他の性格的小品と聴き比べるのがおすすめ!

スケルツォは性格的小品(キャラクターピース)という音楽ジャンルのひとつです。

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性格的小品自由な発想によって作られた、ピアノのための短い楽曲のことで、スケルツォ以外にもノクターンやバラードなど様々なジャンルがあります。

各曲の特徴と詳細は以下のリンクよりご覧ください。

いろいろな性格的小品を聴き比べることで、それぞれの美しさや良さをより実感できるはずです。

以上、この記事ではスケルツォの由来や特徴、おすすめ曲をご紹介しました。

少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。

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