
ノクターンとは?
ノクターン(nocturne)はラテン語のノクトゥルヌ(nocturnus)を語源とした言葉で、「夜の」という意味。
音楽としてのノクターンは、日本語で夜想曲(やそうきょく)と訳される性格的小品(キャラクターピース)のひとつです。
特に決まった形式はなく、夜の美しさや儚さ、切なさを叙情的な楽想で表現したものが多いのが特徴です。
ノクターンの代表的な作曲家とおすすめ作品
ノクターンの創始者
ノクターンと言うと、ショパンが頭に思い浮かぶ方も多いかと思いますが、実は、アイルランド出身のピアニスト兼作曲家ジョン・フィールドが創始しました。
当時のピアノの良さが際立つようなメロディ、楽曲構成が特徴です。
最も有名なノクターン作曲家はショパン
そして、ノクターンというジャンルをよりロマンティックで自由なものへと変化させたのが、ショパンです。
特に「ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2」や「ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作」は、コンサートで演奏される機会が多く、TVや映画等でも扱われるので、ノクターンの代表的な作品と言っても過言ではありません。
より大人な雰囲気を味わうならリスト
また、個人的におすすめなのは、ショパンと同時期に活躍したリストの「愛の夢第3番 変イ長調」。
元々歌曲として作曲したものをピアノ独奏曲に編曲したものなので、正式にノクターンと呼んでよいかは謎ですが、本人が副題に「3つのノクターン」と付けているのでよしとしましょう。

その他の性格的小品と聴き比べるのがおすすめ!
冒頭でもご紹介した通り、ノクターンは性格的小品(キャラクターピース)という音楽ジャンルのひとつです。
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性格的小品(キャラクターピース)とは?主な種類と特徴まとめ【音楽のジャンルを分かりやすく解説!】
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性格的小品は自由な発想によって作られた、ピアノのための短い楽曲のことで、ノクターン以外にもワルツやプレリュードなど様々なジャンルがあります。
各曲の特徴と詳細は以下のリンクよりご覧ください。
性格的小品

以上、この記事ではノクターンの由来や特徴、おすすめ曲をご紹介しました。
少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。