
ピアノ歴30年以上の元中学校音楽教師めりーです。この記事ではエチュードの由来や特徴、おすすめの曲をご紹介します。
エチュードとは?
エチュードは、練習曲のこと。
技術向上のための教育用の練習曲と、演奏会等にもふさわしい音楽的内容の練習曲とがあり、性格的小品のひとつとしてのエチュードは後者です。
エチュードの代表的な作曲家とおすすめ作品
教育用の練習曲としてのエチュードと言えば、ハノンやツェルニーの作品が有名で、多くのピアニストが彼らの作品でピアノ技術の基礎を磨いたことでしょう。
ですが、演奏会用練習曲の代表的な作曲家は、やはりショパンだと私は思います。
リンク
ショパンの練習曲は、どれも曲単体として完成されており、特に「作品10の3番 ホ長調(別れの曲)」や「作品10の12番 ハ短調(革命)」などは演奏会やコンクール等で頻繁に演奏されています。
難易度も高く、どんな曲でも初見で弾きこなしたとされるリストが初見で弾くことができなかったという逸話も残っています。

難易度がさらに高い練習曲と言えば
リストも「マゼッパ」を含む「超絶技巧練習曲」など様々な練習曲を作っていますが、特におすすめなのが「3つの演奏会用練習曲」の中の「ため息」です。
練習曲と言っても良いのか疑問に思うくらいの難易度の高さと美しい旋律、ドラマティックな展開が特徴的です。

その他の性格的小品と聴き比べるのがおすすめ!
記事の冒頭でもご紹介した通り、エチュードは性格的小品(キャラクターピース)という音楽ジャンルのひとつです。
関連記事
-
性格的小品(キャラクターピース)とは?主な種類と特徴まとめ【音楽のジャンルを分かりやすく解説!】
続きを見る
性格的小品は自由な発想によって作られた、ピアノのための短い楽曲のことで、エチュード以外にもプレリュードやワルツなど様々なジャンルがあります。
各曲の特徴と詳細は以下のリンクよりご覧ください。
性格的小品
いろいろな性格的小品を聴き比べることで、それぞれの美しさや良さをより実感できるはずです。

以上、この記事ではエチュードの由来や特徴、おすすめ曲をご紹介しました。
少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。