鑑賞授業のコツ

鑑賞授業

鑑賞授業のコツは?音楽教師が意識すべき7つのこと

元中学校音楽教師のめりーです。楽しい鑑賞授業を実現するため意識するとよいポイントをご紹介します。

音楽の先生方、音楽の授業がつまらないと言われる。生徒がうるさくて授業にならない。とお困りではないですか?

もしかしたら、その原因は鑑賞授業の進め方にあるかもしれません。

そこで、この記事では、元中学校音楽教師の経験を基に、楽しい鑑賞授業を実現するためのコツを7つご紹介します。

※鑑賞授業に限らず、音楽授業全般に関する楽しさの秘訣こちらの記事をご覧ください。

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また、今回の内容は、あくまでも鑑賞授業全体に関わることですので、各教材の具体的な授業実践例(指導案やワークシート)は以下のリンクよりご覧ください。

前置きがすっかり長くなりましたが、今回の記事の内容はこちら!


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鑑賞授業の7つのコツ

1.教材ありきの授業にならないようにする

鑑賞授業に多く見られる課題のひとつが、教材ありきの授業になってしまうということ。

本来は目標を達成するために必要な教材を選ぶのが筋ですが、教材を決めてから目標を考えるというスタイルになってはいませんか?

ですが、大事なのは、その教材を扱うことで、題材目標を達成できるかどうか

『ブルタバ』教えるのではなく、『ブルタバ』教える。

鑑賞授業に限らず、目標の明確化と念入りな教材研究は、授業の幹なので、適切な方法で準備を行いたいですね。

もし音楽の授業づくりや基本的な進め方にお悩みでしたら、ぜひこちらのnoteも合わせてご覧ください。

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2.音楽との出会いを演出する

初対面の人とどのように出会ったかで、その人の印象が決まるように、音楽との出会い方によって、その音楽に対する印象や興味、関心は変わるはず。

だからこそ、授業で新しい音楽を扱う際には、その出会い方を工夫する必要があります。

授業の始めに「今日の授業で勉強する曲はこれです!」と言って音楽を流すだけではもったいない!

例えば、

・先生がいきなり演奏し始める。
・授業前(生徒が入室してきたとき)から流しておく。
・音楽を聴いてみたくなるような話をする。

など、ほんのちょっと工夫するだけで、生徒を鑑賞授業に引き込むきっかけにはなるはずです。

私は「展覧会の絵」を扱う授業の1時間目は、音楽室の壁一面に絵を貼り、曲を流している中を自由に歩かせることから始めていました。

生徒と音楽との出会いは一度きりなので、その瞬間をかけがえのないものにしてあげたいですね。

3.「聴き取ったこと」と「感じ取ったこと」を結び付けさせる

鑑賞して感想を書いて終わり!という授業は、正直あまり意味がありません。

理由は何なのか、音楽の諸要素がどう作用しているのかを考えさせることが、「知覚」「感受」両方の側面から音楽を理解するために必要不可欠です。

生徒の感想に対して「どうして?」「何がそう感じさせたの?」と突っ込むことが大切というわけですね。

ゆえに、ワークシートを作る際にも「聴き取ったこと」と「感じ取ったこと」を結び付けられるような欄を設けるのがおすすめです。(詳しくはこちら)

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4.音楽を言語化するためのヒントとトレーニングの機会を提供する

前述の通り、「知覚したこと」と「感受したこと」とのつながりを考えさせることは、音楽授業の基本

ですが、その曲にどのような要素があって、それによってどのような感じを受けるのかということを言葉で表現するのが苦手な生徒は必ずいます。

そうした生徒を置き去りにするわけにはいかないので、音楽を言語化するためのヒントを事前に提示しておくことが大切です。

私の場合は、1年の最初に【音楽を表す言葉】一覧プリントを配布していたので、記述に困った生徒は、そのプリントに書かれている言葉を使用していました。

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また、音楽に対する考え方をしっかりと言葉で表現するには、ある程度トレーニングが必要です。

教科書掲載曲とは別に、毎時間3~5分程度の音楽を聴かせて、ひとこと感想を書かせるなど、スキマ時間を見つけて取り組めるのが理想的です。

ちなみに、私は5分間ミュージックという常時活動を行っていました。(詳しい実践方法はこちら)

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5.アクティブな動きを取り入れる

正直なところ、静かに音楽を鑑賞させて感想を書かせるだけの授業は全く面白くありません。

例えば、

・音楽から得たイメージを絵で表す。
・音楽に合わせて体を動かす。
・音が聴こえなくなったら手を下げる。

など、活動的な動きを取り入れた方が、「授業が楽しい」と感じてくれるはずです。

一見音楽とは関係のなさそうな活動でも、役に立つ場合があるので、日頃から様々なことに興味をもち、アイディアを蓄えておく必要がありますね。

6.生徒の意見は否定も肯定もしない

鑑賞後に「感じ取ったこと」を生徒に発表してもらう場面があると思いますが、先生は否定も肯定もしないのがマスト!

というのも、音楽の感じ方は人それぞれ。「感じ取ったこと」に正解はないのです。

先生が生徒の意見に対して「それは違うかな?」「その通り!」などと否定・肯定をすれば、生徒は音楽の授業での正解を探すようになってしまいます。

それでは、学校で音楽を学ぶ意味がなくなるので、生徒の意見を全て受け入れるつもりで、授業を進めるのが良いですね。

また、言葉で返さずとも、生徒の意見を聞いて笑ったり、怪訝そうな顔をしたりすれば、生徒はすぐに気が付きます。

ポーカーフェイスが苦手な方は要注意です!

私は「なるほど。○○さんはどう思う?」と、特別な返答はせずに次々と意見を発表させ、ひたすら板書していました。

7.自分の価値観を押し付けない

前述の通り、音楽の感じ方は人によって違うので、当然、先生の価値観を押し付けるようなことはあってはなりません。

くれぐれも、曲を聴かせた後に「この曲はこんなイメージだよね」などと自分の考えを伝えることのないようにしましょう。

鑑賞授業の目標は「曲が作られた背景を理解して鑑賞しよう」など抽象的なものが多く、決して「曲が悲しい気持ちを表現していることに気が付こう」のように具体的かつ断定的なものではありません。

一見分かりづらいように感じますが、それが音楽授業の面白いところ

同じ音楽を、同じ時間、場所で聴いたとしても感じ方は異なるので、その意見の相違を楽しむことこそ、学校で音楽を学ぶ醍醐味なのではないでしょうか。

ゆえに、ゴールは見据えつつも、決して個人の価値観に偏らない授業を行いたいですね。

音楽授業の楽しさは先生次第!

さて、この記事では鑑賞授業のコツを7つご紹介しました。

歌唱や器楽、創作授業に通じる部分もあるので、ぜひいろいろな授業の中で今回ご紹介したポイントを意識してみてください。

音楽の授業が楽しいかどうかは、先生が音楽の良さや美しさ、楽しさに気付かせることができるかにかかっています。

生徒が「音楽って楽しい!」と気付ける授業を実現するために、日々、努力と研究を重ねていきたいですね。

今回の記事は以上となります。

少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。

記事の冒頭でもご紹介した、楽しい音楽授業を実現するためのポイントもぜひ合わせてご覧ください。

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