この記事では、
ということについてまとめてみます。
まずは私が作成した中学校教員の仕事内容一覧をご覧ください。
全部で100個以上も仕事がありますが、その中で担任としての仕事は31個!
ですが、実際に働いてみないと、具体的にどのような仕事をしているのか分かりづらいですよね。
そこで、今回は、私が勤務していた学校での話を基に、学級担任の仕事をご紹介します。
その他の仕事の詳細はこちら→中学校教員の仕事内容とは?一覧にしたら100個以上もあった!
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【春から先生になる方へ】まず読んでほしい記事まとめ
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中学校学級担任の仕事内容詳細
担任の仕事は、生徒対応、保護者対応、その他の3つに分けられます。
生徒対応
1.生徒との関係づくり
やはり生徒にとって担任の先生は特別な存在。生徒が安心できるような学級づくりが大切です。
2.トラブルや人間関係の把握
学級の生徒が何かトラブルに巻き込まれていないか、悩んでいないかなど常に状況を把握し、適宜声をかけます。
3.毎日の出欠確認・記録
クラスの出欠確認を毎日欠かさず行います。
年度末に作成する指導要録には欠席理由を記入するので、出席簿に記録する際に、後から消せるように鉛筆で理由を書いておくのがおすすめです。
ちなみに、出席簿は間違えたら訂正印を押します。欄が狭いので、こんな感じの小さいハンコを用意している先生もいました。
4.欠席生徒への対応
欠席した生徒には、電話で体調確認と翌日の連絡をします。最近は生徒同士で連絡を取り合うのであまり必要ないですが、念のため。
5.不登校生徒への対応
長期間欠席が続く生徒は、電話や家庭訪問で様子をうかがい、登校する意思があるのなら登校までのサポートをします。
6.学級目標決め
年度初めに学級目標を決めます。生徒の心に残り、クラスの合言葉になるような目標が理想的ですね。
7.朝と帰りのSHR実施
毎日朝学活と帰り学活を行います。端的に分かりやすく話をすることが大切です。
8.お知らせやおたより等の配布
毎日大量の配布物があるので、把握するのが大変です。配布するだけでめちゃくちゃ時間がかかります。
9.提出物回収
課題や書類などを回収することも頻繁にあります。効率よく回収する方法を編み出しましょう。
ちなみに、夏休みの宿題のように提出物が大量の場合は、こちらの記事で紹介している方法を試してみてください。
長期休み明けの提出物を効率よく回収する方法
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10.提出物チェック
保護者会の出欠表や進路希望調査などは担任がチェックし、未提出の生徒に声をかけたり保護者に連絡したりします。
11.道徳、総合的な学習の時間、学活の授業
道徳などの授業は基本的に担任が行います。内容や指導の流れ、ワークシートは学年の各教科担当が作成しますが、授業をするならそれなりの準備が必要です。
12.席替え
定期的に席替えを行います。方法は学級・学年によって違います。
私のおすすめは、くじ+先生指定のハイブリッド式です。(詳しくはこちら)
学級経営の要!おすすめの席替え方法を元中学校教員が伝授!
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13.委員会や係決め
年度や学期の始めに役割分担を行います。学級委員は大事なので、もし立候補者がいないようだったら、お願いしたい生徒に事前にこっそり根回ししておくと良いですよ。
14.進路に関する仕事
3年生の進路事務は本当に大変ですが、1年生の頃から生徒や保護者の希望を確認したり、進路に関する情報を提示したりと、進路に関する仕事はあります。
15.給食指導
配膳などの給食指導は毎日のことで大変。ですが、年度初めに仕事内容やルールを徹底しておけば、そんなに手がかかりません。
16.清掃指導
教室が汚れているとトラブルが起きやすくなります。年度初めにやり方を共有し、毎日徹底的に清掃することが大切です。
17.個別指導計画の作成
呼称は学校によって違いますが、特別な配慮が必要な生徒にどのような支援を行うかという支援計画を作成します。
18.引率
学校行事での引率を行います。生徒たちは普段よりテンションが高いので、いつも以上に注視しておく必要があります。
修学旅行の引率は実際どのくらい大変なのか(元中学校教員の経験談)
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保護者対応
19.保護者との関係づくり
生徒同様、保護者との関係づくりも大切です。(子どもは親の意見に左右されやすいと思います。)「この先生なら安心して子どもを任せられる!」と思ってもらえるように努力する必要があります。
20.ケガやトラブル等の連絡
学校で何かあった際には、すぐに保護者に連絡します。「電話に出ないからいいや」と放置するのは良くないので、必ずその日のうちに伝えるようにすると良いでしょう。
21.クレーム対応
保護者からのクレームには、誠実に対応し、学年主任にも内容を共有します。
22.学級懇談会の実施
年に数回、学級懇談会が実施されます。内容や進め方は担任次第なので、少しでも保護者の方が「来てよかった!」と思えるような会にしたいですね。
学級懇談会の進め方とおすすめのネタ、事前準備
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23.三者面談の実施
生徒・保護者・担任の三者面談も年に数回あります。内容はだいたい生活面・学習面・進路に関することの3つです。
三者面談の内容や進め方、事前準備(元中学校教員の経験談)
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その他
24.学級経営方針の作成
年度初めに学級経営方針を作成します。内容は学校経営方針、学年経営方針を踏まえて、学級をどのように経営するかです。書き方やフォーマットは学校によって違うので、前年度のものを参考にしながら作成すると良いです。
25.通知表の作成
学期末には通知表の所見を書きます。生徒のことを理解していないと書けないので、日頃からよく観察し、積極的に関わることが大切です。
また、生徒に渡す前に間違いがないかしっかり内容を確認することも必須です。
26.他の教員との情報共有
「毎回忘れ物をしている」「試合で大活躍だった」など、教科担当者や顧問から、クラスの生徒の様子を聞きます。
27.掲示物の作成、管理
教室内や廊下の掲示物の作成を定期的に行い、毎日落書きや破損がないか、画鋲が外れていないかをチェックします。
28.朝と帰りの教室巡回
朝と帰りに巡回し、生徒のいない教室や廊下の整備を行います。ちょっとした変化を見逃さないためにも必要な仕事です。
29.掃除用具・教室内備品の管理
ほうきやモップなどの掃除用具、それ以外の備品を管理します。
多くの先生が筆記用具やティッシュを置いていて、中には花を飾る先生もいました。(全部自費ですけどね。)
30.教室の電球、時計の電池交換
電球や電池が切れたら担任が交換します。稀に用務員さんがやってくれることもあります。
31.チョークの補充
教室内のチョークは定期的に補充します。(生徒の中でチョーク補充係を決めても良いです。)
私は音楽教員だったので教室のチョーク補充を忘れがちで、他教科の先生に怒られることがしばしばありました。
※追記※学級通信の発行
私はやらなかったのですっかり忘れていましたが、学級通信を定期的に発行している先生もいます。決して強制ではないので無理はなさらずに!
まとめ
さて、この記事では、学級担任の仕事をご紹介しました。
人によっては、他にもまだあると思いますが、少しでも参考になっていれば幸いです。
続きを見る中学校の学級担任として私が1年間毎日続けたこと
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