鑑賞授業

雅楽とは?元中学校音楽教師が簡単に解説!

元中学校音楽教師のめりーです。日本最古のオーケストラとも言われる雅楽について簡単にご説明します。

日本の伝統芸能のひとつ、雅楽

その歴史は古く、雅楽がどのような芸術かを一言で表すのは難しいですよね。

中学校の教科書に掲載されているものの、
授業でどのように説明したらいいかお悩みの先生方も多いのでは?

そこで、この記事では、私が授業の際に「雅楽」について説明していたことをまとめました。

生徒に分かりやすいよう、ものすごく簡単に、要点だけを抑えています。

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雅楽とは?

雅楽とは、日本に古くからある歌や舞に、アジア各地から伝えられた音楽や舞と平安時代に日本でつくられた歌が合わさってできた芸術のこと。

イメージとしてはこんな感じです。

雅楽の成立を表した図

アジア各地から音楽や舞が伝来されたのは5世紀頃から。

雅楽が現在と近い形になったのが10世紀頃なので、ずいぶんと長い時間をかけて完成したということが分かりますね。

また、現在に至るまで宮廷や寺社などの儀式の音楽として伝承されてきた雅楽は、2007年にはユネスコの無形文化遺産に登録されています。

雅楽の種類

前述のとおり、雅楽は「日本に古くからある歌や舞」と「アジア各地から伝えられた音楽や舞」、「平安時代に日本でつくられた歌」が合わさったものです。

これらの芸術は互いに影響しあって発展し、雅楽という一つのジャンルを形成しました。

雅楽では、これらの芸術を起源として発展したものをそれぞれ下記のように呼びます。

日本に古くからある歌や舞→国風歌舞

アジア各地から伝えられた音楽や舞→管絃、舞楽

平安時代に日本で作られた歌→謡物(歌物、歌いもの)

先ほどのイメージ図に追記するとこんな感じです。

雅楽のジャンルを表した図

国風歌舞、管絃、舞楽、謡物(歌物、歌いもの)についても簡単に説明します。

国風歌舞(くにぶりのうたまい)

国風歌舞とは、日本に古くからある歌や舞が、渡来した芸術の影響を受けながら完成した歌舞のことです。

日本各地の歌舞を起源としたものや、祭祀と関わりあって発展したものなど多くの演目がありますが、下記の2つがよく知られています。

神楽歌(かぐらうた):神に奉納する歌舞。

東遊(あずまあそび):東国(現在の関東地方)から伝わった歌舞。

管絃(かんげん)

管絃とは、雅楽においては、アジア各地から伝来した音楽や舞を起源とした、器楽合奏のみによる音楽のことです。

世界最古のオーケストラ」と称されることもあり、
西洋音楽等で用いられるオーケストラと同じく管楽器・弦楽器・打楽器による合奏ですが、使用される楽器は異なります。

舞楽

舞楽とは、アジア各地から伝来した音楽や舞を起源とした舞踊のことを言い、その成立背景から「左舞」と「右舞」に分類されます。

左舞:中国の舞楽を源流とする舞。伴奏は唐楽。

右舞:朝鮮半島の舞楽を源流とする舞。伴奏は高麗楽。


舞台に登壇する際、
向かってから進み出るので「左舞」、から進み出るので「右舞」です。

謡物(歌物、歌いもの)

謡物とは、日本の民謡や漢詩をもとにして成立した歌謡のことで、成立背景から「催馬楽」、「朗詠」に分類されます。

催馬楽(さいばら):平安時代に歌われていた民謡や流行歌を基にしたもの

朗詠(ろうえい):中国から伝わった漢詩に旋律を付けたもの

まとめ 授業ではどこまで説明する?

雅楽についてよりしっかり理解したいのであれば、このくらいの説明では足りず、もっと深く掘り下げる必要があります。

ですが、音楽の授業で雅楽を扱う時間はわずか1~3時間ほど

各ジャンルの説明はこのくらいにとどめておき、管絃や舞楽などひとつのジャンルをより詳しく学習させるのが良いかと思います。

私の場合、雅楽は2時間扱いとし、1時間目は雅楽の概要説明や管絃で用いられる楽器紹介、2時間目は「越天楽」の鑑賞を行っていました。詳しくはnoteで公開していますので、よければご覧ください。ダウンロードできるワークシートも載せてあります。

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以上、この記事では私の授業実践をもとに、雅楽について簡単にご説明しました。

少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。

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