ワークシートの評価・返却方法

授業の基本

中学音楽 ワークシートの評価・返却方法をご紹介!

元音楽教師めりーです。

皆さんは授業中に使用するワークシートをどう評価し、どのように生徒へ返却していますか?

些細なことではありますが、成績に関わることなので、なんとなく適当に済ませるわけにはいきませんよね。

そこで、この記事では私がワークシートをどう評価し、返却していたかをご紹介します。

音楽の先生になる前の準備

評価に関係ないワークシートも存在する

私は授業内容や使用目的によって以下の5種類のワークシートを使い分けていました。(詳しくはこちら

ワークシートの形式例

このうち、まとめプリントは教材に関する基礎知識をまとめたもの(穴埋めプリント)なので、評価はしません。

一方、提出プリントには主発問(補助発問)に対する意見を記入させていたので、成績付けにおいて最も重要視していました。

数種類のワークシートを使い分けない場合は、以下のように項目によって評価するものとしないものがありました。

※上図は、「魔王」を扱った題材のワークシートから一部を抜粋しています。

ワークシートを通して評価すべきことは生徒の考えや思いなので、穴埋めができてなかろうが字が汚かろうが、評価には関係ありません。

(あまりにもひどい場合は個別に指導していましたが…)

上記のように、ワークシートには様々な形式や用途があり、その全てを評価に入れるとなると、大変な労力を要します。

ゆえに、どの項目を評価に入れるか、予め決めておくことが大切です。

生徒の記述をどのように評価するか

では、生徒がワークシートに記入した意見をどのように評価するかということについて。

あくまでも私の場合ですが、

曲を聴いての感想等→【主体的に取り組む態度】

発問に対する意見(音楽の諸要素や楽曲背景に関連させて答える)等→【知識・技能】

発問に対する意見(作曲者・演奏者の思いや意図、演奏方法に関連させて答える)等→【思考・判断・表現】

というように、観点を分けて、評価を行っていました。

どのような意見ならA評価かという、より具体的な話は、こちらのnoteでご説明していますので、よければ参考にしてみてください。

ワークシートへの評価の記入

さて、提出されたワークシートを生徒に返却する際、スタンプを押すなり、丸を付けるなり、何らかの「見ました」サインを付ける方が多いと思います。

全員に同じスタンプをポンポンと押す方法もありますが、ワークシートを評価に入れる場合、それはかえって二度手間になってしまいます。

ゆえに、私は、生徒の記述に対して以下のように丸を付けるようにしていました。

丸ではなく、ABCや点数を記入したこともありますが、あまりに露骨すぎるかなと思い、やめました。

こうすることで、「生徒の意見を読んで丸を付ける→名簿に評価を記入する」という一連の動作がスムーズに行えます。

さらに、1つの項目について全員分の評価をし、終わったら次の項目…というように1項目ずつ評価すれば、評価基準がブレることを避けられ、時短にもなります。

また、生徒側も返却されたワークシートを見て、なんとなく自分の評価が分かるので、この方法はかなり有意義です。

尚、評価に関係ない項目に関しては、スタンプをポンポンと押すだけで全然良いと思います。

\かわいい音楽家スタンプがおすすめ!/

ワークシートの返却方法

前述の通り、ワークシート自体に評価を記入する場合、本当は他の生徒に評価が見られないよう、手渡しで返却するのが適切です。

ですが、毎時間手渡しで返却するのは骨が折れますし、授業時間が削られてもったいないですよね。

そこで、私は名前だけが見えるように折りたたんだ状態で返却するようにしていました。

ワークシートの返却方法

こうすれば、係の生徒に返却作業をさせても、中が見えないので他人に評価が知られることはありません。

正直な話、露骨にABCや点数が書かれていなければ問題はなさそうですが、気にする生徒がいるかもしれないので、念のため…

まとめ

さて、この記事では、音楽授業で使用するワークシートの評価・返却方法をご紹介しました。

ICT活用のおかげでワークシートの出番は少なくなってきましたが、それでも重要な成績資料であることには変わりません。

成績処理に関するトラブルを防ぐためにも、ワークシートを適切に処理することが大切ですね。

というわけで、今回の記事は以上です。

\指導案・ワークシートのダウンロードはこちら/

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