卒業前最後の音楽授業見出し

授業の基本

中学卒業前最後の音楽授業の進め方

元中学校音楽教師のめりーです。中学卒業前の授業の進め方をご紹介します。

義務教育では必修教科の音楽も、高校では選択教科の一つになる場合がほとんど。

俺、高校で音楽選んだよ!」と報告してくれる生徒がいる一方で、もちろん音楽を選ばない生徒もいます。

そんな生徒にとっては人生最後の音楽の授業

だからこそ、生徒が今までに触れてきた音楽を思い出し、改めて音楽の楽しさや表現することの楽しさを感じられる時間にしたい!

そんな私の想いが詰まった最後の授業を、この記事ではご紹介します。

あくまでも私の実践例ですので、すべての先生方に当てはまる内容ではありません

ご自身の授業づくりのヒントにしていただければ幸いです。

1 導入活動・発声練習≪5分≫

これまでの授業で毎回行っていた導入活動や発声練習を行います。

→おすすめの常時活動「5分間ミュージック」

→たった3分でOK!授業で使える発声練習の進め方

あえていつもと同じことをすると、「これも最後か~」なんてしみじみしながら活動に取り組んでくれます。

2 卒業式歌の練習≪5分≫

これは本当に少しだけ。

授業は最後でも、残りの1,2週間で嫌というほど式歌は練習するので何とかなります!

ここでは、さらっとできていないところを確認する程度で問題はありません。

3 発表会≪15~20分≫

生徒たちにグループを作らせ、好きな楽器(歌でも可)で、好きな曲を演奏させる活動です。

事前にグループ作りや練習のために2,3時間必要ですが、自分たちの好きなように音楽づくりができるので、生徒たちはとても楽しそうに準備をしていました。

3学期に入ってから卒業式歌の指導と並行して少しずつ準備を進めるのが良いです。

実際に生徒が演奏した例を挙げると、

・アカペラで熱唱
・サックスでジャズを演奏
・リコーダー3重奏
・ギターで弾き語り
・ピアノの本気演奏
・民謡独唱
・尺八演奏 etc...

一人で優雅に演奏する生徒もいれば、何人かで歌う生徒もいました。

魔王」を4人でミュージカル風に歌うなど、授業で扱った曲を選ぶ生徒もいて、覚えてくれていたんだ~と嬉しくなることも。

教師の準備として必要なことは、

・発表時間を決めておく。

・仲間はずれが出ないようグループ分けには細心の注意を払う。

・練習時間を十分に確保する。

・アレンジが必要なら手伝う。

くらいです。

楽譜のアレンジは大変でしたが、生徒たちのためなら頑張れなくもない!

あとは、100円ショップ等でおもちゃのマイクを買ってきて持たせたり、段を使ってステージ上にしたり、最後の授業に3年の先生方を呼んだり・・・生徒たちが喜ぶような工夫をしていました。

生徒たちからは「すごく楽しかった」「〇〇さんにあんな特技があったなんて!」と嬉しそうな感想がたくさん聞こえてきましたよ。

そんな準備はしていない!」という方には、イントロかるた崖の上のポニョ選手権のような、ゲーム感覚で楽しめる活動がおすすめです。

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4 思い出メドレー≪10分~15分≫

入学して最初に学習した曲から卒業式歌まで、メドレー形式で歌う活動です。

私はピアノで、アレンジしながら10曲ほど続けて伴奏しましたが、ギター伴奏でもCDを使っても良いです。

3年間授業を持っていないと難しいかもしれませんが、逆に教えていない頃の曲を取り入れると「なんで先生知っているの?」と嬉しそうにするので、生徒たちが今までにどんな曲を学習してきたかはリサーチしておくと良いです。

生徒たちは意外と歌詞なんかも覚えていて、「なつかしい」「この曲好きだった」なんて言いながら歌ってくれます。

クラス全員で円を作らせてお互いの顔を見ながら歌わせるのもいいですし、既習曲だけでなく流行の曲を取り入れるのもいいですね。

音楽好きな学年やクラスだと、このメドレーはすごく盛り上がるので、これだけで1時間終わってしまうこともありました。

5 最後の語り≪5分≫

そうこうしているうちに、終わりの時間が近づいてきます。

最後に、一人一人の顔を見ながら、これまでのこと、そしてこれからのことを語ります。

生徒を批判するようなことでなければ、どのような話でも問題ありません。

思いのまま、その時の自分の気持ちを生徒にぶつけます。

1年間の授業を通して築き上げた関係性があれば、先生の話はちゃんと生徒に伝わります

6 振り返りカードの記入≪5分≫

最後もいつも通り振り返りカードを書かせます。

ほとんどの生徒が、感謝の言葉を書いてくれるので、いつもならハンコを押して返却するだけですが、私もお返事を書いて、卒業前に返却していました。

→授業の終わりに書かせる振り返りカード

以上が、私が実践していた中学校最後の授業の流れです。

授業の進め方は人それぞれなので、ぜひご自身のカラーを生かして、生徒たちの記憶に残る授業にしてあげてくださいね。

というわけで、今回の記事は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

その他の授業実践例(指導略案・ワークシート)はこちら


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