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鑑賞授業

オペラとミュージカルの違いを元中学校音楽教員がざっくり解説

2022年3月18日

元中学校音楽教員めりーです。

この記事ではオペラとミュージカルの違いを簡単に解説します。

音楽を勉強中の方や、授業での説明にお悩みの先生方の参考になれば幸いです。

【オペラ】を題材とした授業の進め方やワークシートは以下のnote(有料)で紹介しています。

オペラとは?

オペラは、歌を中心に物語が進む歌劇のことです。

演劇と同じように、華やかな衣装に身を包んだ出演者が舞台上で演技をしますが、大半の部分(特に役柄の感情表現)が歌手による歌唱で進められるのが特徴です。

ミュージカルとは?

一方、ミュージカルとは、音楽とセリフ、ダンスを合わせた演劇のことです。

音楽が主体のオペラとは異なり、ミュージカルは演劇が主体で、役者が歌ったり踊ったりしながら物語が進行します。

オペラとミュージカルの成立背景は?

オペラは、16世紀のイタリアで「ギリシア悲劇を復活させよう!」とした人々が生み出した音楽劇が始まりと言われています。

当時の音楽は「王や貴族のためのもの」で、オペラも貴族や上流階級に向けた舞台芸術でした。

ですが、革命期に入り、市民の力が増したことで、音楽も「市民のためのもの」となります。

そこで、「オペラをより大衆にも分かりやすく!」と18世紀に誕生したのがオペレッタです。

オペレッタについては以下の記事で紹介していますので、よければ合わせてご覧ください。

オペレッタとは?オペラとの違いや有名な曲も合わせて解説

続きを見る

このオペレッタがアメリカに渡り、そこにポピュラー音楽などの様々な要素が加わってできたのが、ミュージカルなのです。

オペラとミュージカルの違いは?

①歌い方(発声方法)

オペラでは「歌」が重視されているので、歌手はマイクを使用しません。(そもそもオペラが誕生した当時、マイクはなかったのでは?)

ゆえに、自分の声を遠くの席まで届けなければならず、ベルカント唱法と呼ばれる独特な発声方法で歌います。

一方で、ミュージカルの役者はマイクを使用するので、地声やミックスボイスなど、普段と近い発声で歌っても問題ありません。

オペラとミュージカルはなぜ歌うの?

オペラは「歌劇」なので、登場人物のセリフにメロディが付いていることが多く、物語の進行上「歌」は欠かせません。

ミュージカルの場合は、セリフ主体で物語が進んでいく中、登場人物の感情が高ぶった場面で「歌」や「ダンス」を取り入れることが多いです。「さっきまで話していたのに急に歌いだした!」と感じるのは、そのためです。

②BGM

オペラの上演中は、舞台と客席の間のオーケストラピットでオーケストラが歌声に合わせて生演奏をしています。

ミュージカルでは、あらかじめ録音された音楽や効果音を使用することが多いです。(もちろん生演奏の場合もあります)

③出演者の役割

オペラ歌手の主な役割は「歌うこと」で、ソプラノやテノールなどの声部(声のパート)に分かれて独唱重唱を行います。

ゆえに、ダンスはダンサー、合唱は合唱団というようにそれぞれの役を専門キャストが担っています。

一方、ミュージカルでは、全ての役者が歌もセリフもダンスも行います。

「歌」だけに体力を使うわけにはいかないので、マイクを使用するのかもしれません。

④ストーリー

「ギリシャ悲劇の復活を!」との思いから誕生したオペラには悲劇が多く、ショービジネスとして誕生したミュージカルには喜劇が多いです。

ただ、全部が全部というわけではなく、オペラにも喜劇はありますし、ミュージカルにも悲劇はあります。

⑤上演時間・公演状況

オペラの上演時間は、2~4時間くらいです。

その間マイクも使わずに歌う歌手の体力消耗は激しく、公演は1日に1度で、ひとつの作品の公演期間も長くはありません。

ミュージカルの上演時間は、2~3時間くらいです。

「昼の部」「夜の部」のように1日に複数回公演が行われることも多く、一つの作品も長期間にわたり上演されています。

まとめ

さて、この記事ではオペラとミュージカルの違いをご説明しました。

かなりざっくりとした内容ではありましたが、少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。

\各教材の進め方や活動例はこちら/

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