※当サイトは広告及びアフィリエイトプログラムにより収益を得ています

鑑賞授業

フーガとは?元中学校音楽教員がざっくり解説

元中学校音楽教員めりーです。

この記事では、「フーガ ト短調」(バッハ作曲)に用いられているフーガについて、簡単に解説します。

音楽を勉強中の方や、授業での説明にお悩みの先生方の参考になれば幸いです。

「フーガ ト短調」(バッハ作曲)を主教材とした授業の進め方やワークシートは以下のnote(有料)で紹介しています。

フーガとは?

フーガとは、最初に提示される主題を、他の声部(パート)が繰り返しながら追いかけるように加わり展開していく形式のことです。

※主題は、曲のメインとなる旋律(メロディ)のことです。

フーガの形式を用いた楽曲で最も有名なのは、J.S.バッハ作曲の「フーガ ト短調」だと思います。

曲を聴いていただくと分かりますが、フーガでは、主題が形(演奏する声部や音の高さ、リズム等)を様々に変えながら、何度も登場しています。

何度も同じメロディが流れると聞くと「カノン」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、その仕組みは微妙に異なります。

というわけで、次項ではフーガとカノンの違いをご説明します。

フーガとカノンの違いは?

カノンは、複数の声部が同じ旋律を異なる時点からそれぞれ開始して演奏する様式のことです。

代表的な作品は、パッヘルベルの「カノン」です。

フーガ同様、メロディが何度も曲中に登場しますが、注目すべきはその形です。

フーガは主題の形を様々に変えながら繰り返しますが、カノンはほとんど変えることなく繰り返します。

会話に例えてみるとこんな感じです。

フーガとカノンの違い

カノンは前の人が言ったことをただ繰り返すだけで、フーガは前の人が言ったことを踏襲しつつも、新たな話題や自分の意見を述べています。

つまり、端的にまとめると

カノン=主題が形を変えずに繰り返される形式

フーガ=主題が形を変えながら繰り返される形式

だと言えます。

まとめ

というわけで、この記事ではフーガについて、カノンとの違いを交えながらご説明しました。

かなりざっくりとした内容ではありましたが、参考になっていれば幸いです。

\各教材の進め方や活動例はこちら/

note「めりー先生の音楽室」へ

音楽の授業に役立ちそうなもの等を紹介しています!
↓ ↓ ↓

鑑賞授業

2025/3/21

【中学音楽】鑑賞授業ネタ10選(ワークシートあり)

元中学校音楽教員めりーです。 もうすぐ新年度!ということで、note「めりー先生の音楽室」で公開中の記事の中から、特に人気の鑑賞授業例10記事を厳選してご紹介します。 いずれも中学校の鑑賞授業でマスト!と言っても過言ではない題材・教材なので、お役立ていただけたら幸いです。 目次中学音楽 鑑賞授業ネタ10選①「魔王」(中学1年)②「四季」より「春」(中学1年)③【雅楽】(中学1年)④「交響曲第5番ハ短調(運命)」(中学2年)⑤「フーガ ト短調」(中学2年)⑥「勧進帳」(中学2年)⑦【オペラ】(中学2年)⑧「 ...

ReadMore

授業ネタ

2025/3/21

お蔵入りにした音楽授業アイディア(私が教員時代にやってみたかったこと)

元中学校音楽教員めりーです。 私には、教員時代に思い付いたものの出来なかった授業や、教員を辞めてからふと思い付いた授業アイディアがいくつかあります。 今はもう教員を辞めてしまい実践は不可能ですが、このアイディアが先生方のお役に立てるのでは?と思い、ブログに書き留めることにしました。 学習指導要領や教科書、年間指導計画などは抜きにして、単純に「こんな音楽の授業をやってみたかった!」という内容ですので、参考にされる際には自己責任でお願いします。 目次私がやってみたかった授業アイディア・絵に合う音楽を選んでディ ...

ReadMore

授業の基本

2025/3/21

音楽授業の必要性について。元教員が考える「学校で音楽を学ぶ理由」

元中学校音楽教員めりーです。 時折耳にする「音楽の授業はいらない」という意見…元音楽教員としては少し複雑な気持ちになります。 というわけで、今回は永遠のテーマとも言える「なぜ学校で音楽を学ぶのか」について私なりの思いをまとめてみます。 一個人の意見ではありますが、音楽の先生方は、生徒から「どうして音楽の授業が必要なの?」と聞かれることもあると思うので、そんなときの受け答えのヒントとしていただければ幸いです。 目次将来役に立ててほしいから音楽の授業があるわけではない私が思う「学校で音楽を学ぶ理由」①様々な音 ...

ReadMore

-鑑賞授業
-, ,

S