「音楽の先生として新年度に向けてどんな準備をしておけばいい?」と疑問に思っている方向けに、当サイトでこれまでに紹介してきた「新年度に向けて準備すべきこと」を改めてまとめてみました。
校種や地域によって異なることもあるとは思いますが、参考になれば幸いです。
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音楽教員向け「新年度準備リスト」
- 音楽科予算の確認
- 私費教材の選定・発注
- 年間指導計画の確認
- 教材・教具の発注
- 音楽室の掃除
- 掃除用具の確認・補充
- 掃除チェックリストの作成
- 机や椅子の確認・補充
- 机や椅子のバミリ
- 楽器の点検・整備
- 音楽準備室の掃除
- 再生・録音機器の点検
- チョークの補充
- 掲示物の作成
- マグネットシートの作成
- 常時活動の準備
- 座席表の作成
- 振り返りカードの作成
- 授業開きの準備
- ガイダンス資料の作成
- 校歌の練習
- 国歌の練習
- 式歌の指導準備
音楽の先生が春休みのうちにやっておく準備はだいたいこんなところでしょうか。
また思い出したら追記します!
最初にすべきこと
音楽科予算の確認
学校によって、音楽科に割り当てられている予算は異なります。
新年度の職員会議で予算案が提示されるはずですが、もしなければ事務さんに直接聞くと良いと思います。
音楽の授業で使用するものは、基本的にこの予算から購入することになるので、知らなければ後々大変な思いをするかもしれません。
私費教材の選定・発注
私費教材とは、生徒が授業や家庭学習で使用する教材のことです。
音楽科の場合、リコーダーなどの楽器や、教科書ワーク、合唱曲集、プリントを綴じるファイルなどを私費教材とすることが多いです。
年間指導計画の確認
年間指導計画は前年度末に作成する場合もありますが、新年度に入って改めて1年間の授業内容や評価計画を確認します。
教材・教具の発注
音楽科の予算と年間指導計画を確認した上で、これから1年間で使うことになるであろう教材・教具を発注しておきます。
授業で使う直前に頼むと、「予算が足りない」「在庫がない」などの問題が生じる可能性もあるので、年度初めに購入するのがおすすめです。
音楽室の整備に関すること
音楽室の掃除
年度末に大掃除をしたとは言え、春休みの間に埃がたまってしまうので、改めて最初の授業前には掃除をします。
音楽準備室や楽器保管庫、教材室など授業に使わない部屋も合わせて掃除しておくと良いです。
掃除用具の確認・補充
ほうきやちりとりが壊れていないか、数は足りているか等を確認します。
掃除チェックリストの作成
自分が学級担任だと、毎日の清掃の時間に音楽室掃除の監督ができないので、掃除チェックリストを作っておくと良いです。
チェックリストがあれば生徒も適当に掃除をすることがなくなります。
机や椅子の確認・補充
机や椅子にがたつきや落書きがないか、ねじが外れていないかなどを確認します。
机や椅子のバミリ
音楽室が雑然としていると生徒は授業に集中できないので、毎回の授業後に座席を整えてから退出してもらうようにすると良いです。
そのために、座席配置を決めたら、机や椅子にバミリをしておきます。
楽器の点検・整備
音楽室内の楽器の点検・整備は年度初めに必ず行っておきます。
ここでしっかりチェックしておかないと、この先何か問題が起こった時、それがいつ起こったのか把握するのが困難になります。
再生・録音機器の点検
CDやDVDを再生・録音する機械がちゃんと使用できるか、聴こえ方等も含めて確認をしておきます。
チョークの補充
いざ授業が始まったら「チョークがない!」なんてこともありがちなので、忘れずに補充しておきます。
掲示物の作成
音楽室や廊下に貼る掲示物を作成しておきます。
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マグネットシートの作成
「本時の目標」や「音楽を形づくっている要素」などを記したマグネットシートを作っておきます。
音楽の授業に関すること
常時活動の準備
1年間通じて行う活動があると、授業にメリハリが出ますし、授業準備も楽になります。
座席表の作成
音楽室内の座席表を全学年全クラス分作っておきます。
この座席表に毎回の授業態度や様子をちょこっとメモしておくと、後々成績を付ける時に楽になります。
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振り返りカードの作成
授業ごとに振り返りシートを作成するのは大変ですし、生徒も形式が変わると混乱するので、通年で使える振り返りカードを用意しておくのがおすすめです。
授業開きの準備
新年度最初にどのような授業を行うかで、今後1年間の行く末は決まると言っても過言ではありません。
生徒が音楽の授業に興味をもち、積極的に取り組めるよう、授業開きの準備は念入りに行います。
ガイダンス資料の作成
授業開きの時にはガイダンス資料を配布して説明する方が、生徒も1年間の見通しがもてるので、おすすめです。
様式を統一している学校もあるので、他の教科の様子を見つつ準備します。
異動・新規着任者がすべきこと
校歌の練習
新学期の始業式で校歌を歌う学校が多いと思うので、着任したらまずはその学校の校歌(歌と伴奏)を練習しておきます。
国歌の練習
入学式で国歌を歌いますが、その伴奏は音楽教員が担うことがほとんどなので、ピアノが得意な方もそうでない方も、念のため練習しておくと良いです。
式歌の指導準備
入学式に校歌や国歌以外に合唱を行う場合、事前にその歌唱指導を行うことがほとんどです。
対象の曲を歌えるようにしておくのはもちろん、短い時間の中でどのような指導を行うか考えておくと良いと思います。
全校指導の進め方は以下のnote(有料)で紹介しているので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ
さて、この記事では音楽の先生が春休みから授業開きまでの間にすべき準備をご紹介しました。
あくまで私の経験に基づく内容でしたが、お役に立てていれば幸いです。
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