授業の基本

定期テストの作り方とポイントを元中学校音楽教師が解説します!

元中学校音楽教師のめりーです。授業の次にテスト問題の作成が好きでした。

先生方、定期テストの準備は順調ですか?

多くの学校では、中間テストは5教科のみ、期末テストは全教科というように、各学期に定期テストを行っています。

もちろん、実施するか否かは各教科担当に任されていますが、成績を付ける際に少しでも評価材料が多い方が良いので、音楽の先生の多くは定期テストを実施しているかと思います。

ですが、初めてのテスト作りを控えている先生の中には、「テストってどうやって作るの?」「どのような問題を出せばいいの?」とお悩みの方も多いのでは?

そこで、この記事では、私の過去の経験を基に、定期テストの作り方とポイントをご紹介します。

定期テストの作り方とポイント

1 目的を明確にする。

なんとなく全教科が行っているからという理由でテストを行うわけにはいかないので、

・なぜ定期テストを実施するのか
・テストでどのような力を評価したいのか

という2点を明確にする必要があります。

必ずしもテストを実施しなければいけないわけではないので、上記2点について明確な答えが見つからなければ、定期テストは実施せず、別の方法で評価を付ける方が良いです。

2 解答時間と満点を決める。

これは年度当初に教務部と相談する項目にはなりますが、テストの時間と何点満点にするかは教科担当が決めることができます。

5教科の場合、解答時間は50分で100点満点が基本ですが、実技教科の中には、解答時間30分、満点は50点という教科もありました。(私は解答時間40分で満点は100点としていました。)

ただ、実施時間が短いと授業時数にカウントできない場合があるので、詳しくは教務部のテスト担当にご確認ください。

3 テスト範囲を決める。

テスト範囲は、少し余裕を持たせるのが基本なので、テスト直前に授業が終わる予定の題材は、範囲には含めません。

生徒は直前まで勉強できないですし、万が一、授業が終わらないクラスがあった場合、直前に範囲を変えなくてはいけなくなるからです。

最低でもテストの1週間前には全クラスが授業を終えているところまでを範囲とするようにしましょう。

4 問題を作成する。

①大問は題材ごとに設定する。

各題材の問題が散らばっていると生徒は混乱するので、例えば、

というように、1学期に学習した題材(教材)ごとに大問を作成します。

学習した順に出題するとより親切かもしれませんね。

②日頃から問題をストックしておく。

一度にテストを作るのは大変なので、授業準備や教材研究の際に、テストに出せそうな問題も作っておくのがおすすめです。

題材ごとに問題が用意できていれば、ストックしてある問題を組み合わせたり点数配分を決めたりするだけで、簡単にテストが完成します。

これならテスト前に慌てて問題を考える必要がなくなりますね。

③評価の観点を明確にする。

評価の観点とは、【主体的に学習に取り組む態度】【思考・判断・表現】【知識・技能】のこと。

問題と観点が一致していないと、適切に評価を付けることができません。

例えば、【思考・判断・表現】の力が身に付いているかを評価したい場合に、

rit.の読み方を答えなさい。

という問題は適切ではありません。

読み方が分かっているからと言って【思考・判断・表現】の力が身に付いているとは言えないからです。

ですので、私は以下のように、楽譜を用いて、rit.が付いている場合の演奏方法を問うようにしていました。

花問題例

(この問題は、3年生の定期テストで「」について出題したものから抜粋しました。)

音楽記号の読み方や作曲者名などを問うのなら、 【主体的に学習に取り組む態度】【知識・技能】のいずれかに該当するかと思います。

適切な出題方法や観点を意識して、テストの作成を行うようにしましょう。

また、学校によっては、

・問題文に観点を明記する。
・観点ごとに点数を出す。

というような決まりがある場合もあります。

5 解答用紙を作成する。

解答用紙は、採点しやすいように作成するのがポイントです。

特に音楽などの実技教科の場合、全学年生徒の採点をすることが多いので、1~2日で何百人もの生徒の答案を採点することになります。

その後の集計や入力作業も莫大の量になるので、なるべく採点しやすい解答用紙を作っておくことをおすすめします。

こちらの記事でも紹介しているのですが、私は以下のように、観点ごとに得点が集計しやすいように解答用紙を作成していました。

また、隣り合った問題で点数が違うと集計しづらいので、「この段はすべて各1点」というように、可能な限り同じ点数の問題を集めておくのもコツのひとつです。

同僚の中には、〇の数さえ数えれば簡単に得点が出せるよう、「2点×50問で100点満点!」というように全問題で点数を一律にしている強者もいましたよ。

6 一度自分で解いてみる。

テストが完成したら、必ず一度は自分で解いてみます。

問題文の誤植が見つかったり、解答枠の幅が狭かったり、満点にならなかったりと、必ずと言っていいほど一つは修正点があります。

また、その際には必ず時間を計るようにし、生徒が時間内にテストが終わるかもチェックします。

実際の生徒は、自分が解き終わった時間の3倍はかかりますので、ちょうどよい時間で解けるよう、問題数や難易度を調整する必要があります。

解答時間が30分のテストの場合、自分自身が10分で解き終われば、生徒にとってはちょうどよい問題数、難易度ということになりますね。

可能なら同じ教科の先生にダブルチェックしてもらいましょう。

テスト作成時の注意点

・全クラスの足並みを揃える!

テストまでに全クラスの授業進度を揃えることは当たり前ですよね。

ですが、ごく稀に、「あるクラスにだけ言い忘れていたこと」をうっかり出題してしまう先生がいます。

確かに、何度も同じ授業をしていると、どのクラスに何を伝えたのかを忘れてしまうこともありますが、それをテストに出してしまうと大問題です。

心配であれば、テストに出題する内容がちゃんと全クラスに伝わっているか事前に確認しておくと良いと思います。

また、テスト前になると生徒はあの手この手を使って、テストに何が出るのかを探ってきます。

その際にうっかり口を滑らせてしまった事柄は、必ず全員に伝えなくてはなりません。生徒によって有利、不利が出てしまいますからね。

・過去問のコピペは絶対にNG!

音楽のように授業数が少なく、さらに全学年の授業を毎年担当していると、正直ネタが尽きてしまいますよね。

だからと言って、過去に出題した問題をそのまま引用してはいけません。

生徒は、先輩に頼めば簡単に過去問を手に入れることができますし、「○○先生の何年分の過去問」というようにストックしている資料を配布する塾もあります。

同じ学校に長く勤務しているとだんだん出題することがなくなって苦しくなりますが、出題形式(択一式or記述式)を変えるなどして対応するようにしましょう。

テストの作成はお早めに!

さて、この記事では定期テストの作り方やポイント、注意点をご紹介しました。

学校によっては起案(管理職のチェック)が必要な場合がありますし、直前に慌てて作ると間違いなくミスるので、なるべく早めにテスト作成に取り組むようにしましょう。

というわけで、今回の記事は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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