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調とは?長調と短調を簡単に見分ける方法【楽典・音楽用語を分かりやすく解説!】

元中学校音楽教師のめりーです。長調と短調の違いを分かりやすく解説します。

ハ長調やト短調。イ短調にニ長調・・・

音楽を習ったことのある人であれば、当たり前のように使用する用語ですが、
小学生や中学生、音楽をやっていない人からすると、なんじゃそりゃ!な言葉。

調ってなに?長調と短調ってなに?調号とかわけわからん・・・

授業で一生懸命説明しても全然理解してもらえない!という方も多いのでは?

私も教員時代、しっかり説明しないと理解できないだろうし、かと言って細かく説明しすぎて生徒に「音楽むずかしい」と思われたら残念だし・・・と、どこまで説明すべきかいつも悩んでいました。

ですが、順を追って説明をしていけば、意外とすんなり理解しやすいもの。

この記事では、調や長調と短調の違い、調の見分け方を分かりやすく解説します。

私が授業で話していたことをもとにしているので、中学生にも分かりやすいよう専門的な用語は使わず、かいつまんだ内容となっています。


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調とは?音階や主音についても分かりやすく解説!

調とは、ある曲がどんな音階で構成されているかを指すものです。

「音階って何?」と思った方はこちらをチェック!

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上の記事でもご説明したように、そもそも西洋音楽では

ド、ド♯(レ♭)、レ、レ♯(ミ♭)、
ミ、ファ、ファ♯(ソ♭)、ソ、
ソ♯(ラ♭)、ラ、ラ♯(シ♭)、シ

の12個の音が用いられており、この中からいくつか選び、高さ順に並べたものを「音階」といいます。

そして、音階の中で、基準となる音を「主音」といい、その音から始まる音階で構成されているものを「○長調」や「○短調」と呼びます。

例を挙げると、

「主音」が「ド(ハ)」の調は、ハ長調もしくはハ短調

「主音」が「レ(ニ)」の調は、はニ長調もしくはニ短調

となります。

では、長調、短調にはどのような違いがあるのでしょうか?

長調と短調の違いとは?

長調と短調は音階の並び方で決まります。

長調と短調の違い

図のように、

長調は全全半全全全半、
短調は全半全全半全全

という並び方とおよそ決まっています。

主音(最初の音)から3番目の音までの距離を比べてみると、

長調は鍵盤5個分短調は鍵盤4個分

つまり、
主音(最初の音)から3番目の音までの距離が長ければ長調、短ければ短調です。

ハ長調とニ長調を比べてみよう

ここまでの話をまとめると、

調は、どの音を主音としているか、主音からどのような並び方をしているかで決まる!

ということが分かりますね。

では、ハ長調とニ長調の音階を比べてみましょう。

ハ長調は「ハ」の音を主音にした長調なので、ドの音から全全半全全全半の順に並べてみると、

ハ長調の音階

ニ長調は「ニ」の音を主音にした長調なので、レの音から全全半全全全半の順に並べてみると、

ニ長調の音階

「ファ」と「ド」に♯(シャープ)が付いています!

これは、ニ長調が「レ ミ ファ♯ ソ ラ シ ド♯」の音で構成されているということを表しています。

したがって、楽譜を書く際には、この2音に♯(シャープ)を書かなければいけません。

でも、毎回書くなんて面倒くさい・・・

だったら楽譜の最初に書いちゃえばいいじゃない!

ということで、楽譜の最初に♯(シャープ)を2個書いて、
「この曲は「ド」と「ファ」に♯(シャープ)を付けてね!」
と示しているのが「調号」です。

調号

逆を言えば、楽譜の最初を見て、
「ファ」と「ド」に♯(シャープ)が付いていれば、ニ長調の可能性があるということが分かります。

可能性と表現したのには訳があって、
実は、ニ長調だけでなく、ロ短調にも♯(シャープ)が2つ付いているのです・・・

残念ながら、調号を見るだけでは、その曲が何調か分からないんですね。

というわけで、ここからは調の見分け方をご紹介します。

調の見分け方

調号を見れば、その曲が何調か2つまで絞ることができる!

・調号が何もついていなければハ長調かイ短調

・シャープが1つ付いていればト長調かホ短調

・フラットが1つ付いていればヘ長調か二短調

というように、調号を見れば、その曲が何調か2つまでは絞ることができます。

参考までに調号一覧を載せておきます。

調号一覧

音大や音楽系の学校を受験する際には覚えるのが当たり前ですが、
趣味で音楽をされている方は、すべての調号を覚えていなくても支障はありませんのでご安心ください。

長調か短調か判断するには?

長調か短調か見分ける方法は3つあります。

①曲を聴いてみる。

曲を聴いてなんとなく明るければ長調、暗ければ短調と判断します。

ですが、人の感じ方はそれぞれなので、短調でもその曲を明るく感じる方もいるので、この方法は確実ではありません。

②曲の最後の音を確認する。

実は、最後の音を主音にすると、曲に終息感をもたせることができるので、
曲の最後が何の音で終わっているか見れば、その曲の主音が分かることが多いです。

調号と主音さえ分かれば、何調かすぐに判断ができます。

ただ、すべての曲が主音で終わるとは限らないので、注意が必要です。

③音階の並びを見る。

曲中で使われている音階を並べてみて、
全全半全全全半なら長調全半全全半全全なら短調と判断します。

絶対にこれが確実かと言われるとそうでもない場合がありますが、この方法で判断をすればほとんど間違うことはありません。

というわけで、改めて調の見分け方をまとめると、

Step1 まず調号を見る。
Step2 上記3つの方法のいずれかで、長調か短調かを判断する。

となります。

まとめ 調によって曲の雰囲気が変わる!

授業では、説明に加えて、「きらきら星変奏曲」をハ長調とイ短調にアレンジしたものをピアノで弾いて聴かせていました。

調は曲の雰囲気に関わる大切な音楽要素の一つです。

同じ旋律、同じリズムでも、調が変わるだけで、感じ方はずいぶんと異なります。

ご自身が演奏される際にも、授業で曲を扱う際にも、「この曲は何調だろう?」と考えたり、問いかけたりしてみてくださいね。

上記説明をまとめたワークシートをnoteで公開しています。中学生が読むだけでも理解できる内容ですし、練習問題も載せてあるので、授業プリントとしても、自習課題としてもお使いいただけます。

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少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。

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