この記事では、
ということについてまとめてみます。
まずは私が作成した中学校教員の仕事内容一覧をご覧ください。
全部で100個以上も仕事がありますが、その中で教科に関する仕事は36個!
ですが、これだけ見ても具体的にどのような仕事をしているのか分かりづらいですよね。
そこで、今回は私が勤務していた学校での話を基に、教科に関する仕事の詳細をご紹介します。
その他の仕事の詳細はこちら→中学校教員の仕事内容とは?一覧にしたら100個以上もあった!
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教科に関する仕事内容詳細
教科に関する仕事は大きく分けて授業に関すること、成績に関すること、その他の雑務の3つです。
授業に関すること
1.年間指導計画の作成
学習指導要領や教科書、学校経営方針等を参考にしながら前年度末に作成し、教育委員会に提出します。
2.シラバスやガイダンス資料の作成
生徒や保護者に配布する用の年間指導計画(シラバスやガイダンス資料など言い方は様々)を作成する場合があります。
3.授業の実施
授業は教員の仕事の大部分を占めます。ですが、授業はすぐにできるものではありませんので、その何倍もの時間をかけて準備をします。
4.教材研究
授業準備の中で最も大切な教材研究。実際は忙しすぎて後回しになりがちですが、本来は多くの時間を費やすべき仕事です。
5.授業の流れを考える
毎回指導案を書くわけではないので、なんとなく授業の流れを頭の中でイメージし、メモに残しておきます。
6.発問や小ネタの準備
発問は授業の流れを左右するので、言い回しやタイミング、提示方法を熟考します。また、生徒の興味・関心を高めるための小ネタや雑学も用意しておきます。
7.授業で使う道具の準備
教具やICT機器、ワークシートやパワーポイント資料等の準備を行います。
8.授業に関する質問への対応
休み時間や放課後に生徒が質問に来るので、その都度対応します。稀に保護者からの質問(クレーム)にも対応します。
9.授業後の記録
出欠・遅刻を記録し、授業内容によっては授業態度等の評価付けを行います。
10.提出物のチェック
ワークシートや問題集等を回収した場合は、そのチェックと記録を行います。
皆さん、こんな感じのスタンプをいくつも常備していました。
11.小テストの採点
授業内で小テストを行う場合には、その採点と記録を行います。
12.授業を欠席した生徒への対応
欠席者には、後日ワークシートを渡したり、補習や小テストを実施したりします。
13.不登校生徒への対応
長期間、欠席が続く生徒には特別な課題を用意するなど、生徒の実態に合った対応をします。
14.忘れ物をした生徒への対応
教科書など授業に必要な道具を忘れた生徒には、コピーするなどの対応をします。
15.放課後の補習
授業内に課題が終わらなかった生徒を放課後に集めて補習を行うこともあります。
16.研究授業の実施
授業者に選ばれたら、単元(題材)、教材、対象クラス、日時など決めなければいけないことが山積みです。
17.指導案作成
研究授業の際は指導案を作成し、授業の数日前までに管理職や指導教員などに確認してもらいます。指導案は何度書いても時間がかかるものです…
元教員による「指導案の書き方」解説!ポイントや作成手順まとめ
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18.研究授業後の事後討論会に参加
研究授業後には、見てくださった先生方全員で事後討論会なるものがあると思います。
正直私は憂鬱でしたが、中には目から鱗!なアドバイスもあるので、自身の授業を改善する良い機会だと思って頑張っていました。
19.公開授業の実施
保護者や地域の方向けに公開授業を行うことがあります。普段通りで問題はないですが、それでも少し気合いが入ります。
20.他の先生の授業観察
お互いに授業を観察し合うことで、展開の仕方や声のかけ方など多くのヒントを得られます。
21.研修会に参加
放課後や休日に教科研究会等の研修に参加します。管理職からの指示でなければ、基本的に費用は自腹です。
22.自己研鑽
本来は勤務時間内に行うべきことですが、そんな時間的余裕はないので、休日に教則本を読み漁ったり、授業ネタを探したり自己研鑽に励みます。
23.週案の記入・提出
毎週末に提出する週案。授業計画が一目瞭然なだけでなく、いざというときの証拠にもなるので、面倒ですがちゃんと記録しておくことが大切です。
成績に関すること
24.定期テストの作成
中間や期末テストは日々少しずつ作成していくのがおすすめです。直前に慌てて作るとミスが増えるような気がします。
25.定期テストの採点
テスト作成よりも大変。ミスなくスピーディーに採点できるよう工夫が必要です。
また、採点後は観点別の点数をデータと紙の両方で保存しておきます。
26.テストの点数入力
自分用の控えとは別に、教務が作成したファイルに点数を入力します。生徒に配布する個票を作成するためです。
27.成績処理
だいたい期末テストの2週間後には成績を締めるので、それまでに成績処理を行います。Excelや評定ソフトなど人によって使用するツールは様々です。
28.成績入力・開示前に確認
成績処理を終えたら、教務部が用意したファイルに入力します。また、開示前に2人1組でチェックを行います。
29.成績資料の作成
例えば、
【観点名】知識・技能
【評価材料(%)】授業態度(20%)、ワークシート(10%)、定期テスト(20%)、実技試験(50%)
のように各観点の評価材料と割合を示した成績資料を作成する学校もあります。
30.成績に関する質問への対応
成績開示後に生徒や保護者から質問を受ける場合があります。
その他、教科に関わる雑務
31.掲示物の管理
特別教室の掲示板や、教科に関わる掲示物は教科主任が管理します。
32.自習課題の準備
出張や休暇で授業ができない場合に備えて自習課題を準備しておきます。ワークシートや問題集に取り組ませる先生がほとんどでした。
33.長期休み中の課題準備
夏休みや冬休みの課題を準備します。準備するのも大変ですが、その後評価を付けるのも一苦労です。
34.行事運営・引率
鑑賞教室や社会科見学など教科特有の行事は、企画や運営、引率を教科担当が行います。
35.授業評価アンケートを踏まえた改善案作成
どの学校でも生徒や保護者による授業評価アンケートがあると思いますが、その結果を見て改善案を作成しなければいけない場合もあります。
36.教材・教具の発注
各教科の予算内で教材や教具の発注を行います。事務員さんに早めに相談するのが吉です。
まとめ
さて、この記事では教科に関する仕事をご紹介しました。
他にも、英検の手配やピアノ調律依頼など、担当する教科によって様々な仕事があると思います。
漏れのないよう、日頃から同じ教科の先生と情報共有を行うことが大切ですね。
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