クラシック音楽を語る上で欠かせないJ.S.バッハ(ヨハン・セバスティアン・バッハ)についてまとめてみました。
名前は聞いたことがあっても、実際に何をした人か知らないという方も多いと思うので、参考にしていただければ幸いです。
J.S.バッハ作曲の「フーガ ト短調」を主教材とした授業の進め方やワークシートは以下のnote(有料)で紹介しています。
J.S.バッハとは?
J.S.バッハは、1685年にドイツに生まれた、バロック音楽を代表する作曲家です。
バロック音楽とは、西洋における1600年頃から1750年までの音楽のことで、同時期に活躍した作曲家にヴィヴァルディやヘンデルなどがいます。
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ちなみに、バッハと名の付く音楽家は他にもいるので、他の作曲家と区別するためにJ.S.バッハと表記されることが多いです。
J.S.バッハが「音楽の父」と呼ばれる理由は?
音楽を勉強する上で、J.S.バッハという作曲家は忘れてはならない存在だと思います。
なぜなら、彼は、それまでヨーロッパ各地で雑然と作られていた音楽の形式や技法をとりまとめ、その後のクラシック音楽の基礎を築いたすごい人だからです。
後世の作曲家は、彼が整えた西洋音楽のルールに則って多くの名曲を生み出しているので、彼がいなければ、西洋音楽はそこまで発展せず、モーツァルトやベートーヴェンなどの作曲家も生まれていなかったかもしれません。
そのくらい音楽の歴史の中ですごい偉業を成し遂げたので、J.S.バッハは「音楽の父」と呼ばれているのだと思います。
J.S.バッハにまつわる、印象深いエピソード2つ
偉大な人物にはウソかホントか分からないような逸話が付き物で、J.S.バッハに関しても多くの逸話が遺されています。
その中で、私が特に印象に残っている話を2つご紹介します。
メンデルスゾーンのおかげ?
今でこそJ.S.バッハは、音楽をあまり知らない人でも名前を聞いたことがあるくらい有名な作曲家です。
ですが、生前から死後しばらくの間は、音楽家たちは知っているけれど、世間一般的にはそれほど…というくらいの認知度でした。
そんなJ.S.バッハを世界中に知らしめるきっかけとなった人物が、ロマン派の作曲家メンデルスゾーンです。
1829年(バッハの死から79年後)に、メンデルスゾーンが「マタイ受難曲」の公演を大成功させたことをきっかけに、J.S.バッハは再び世間から注目を浴びるようになったと言われています。
コーヒー愛好家だった!
「音楽一筋」という印象が強いバッハですが、実は大のコーヒー好きだったことでも知られています。
コーヒー好きが高じてか、コーヒー依存症が社会問題となっていたライプツィヒを題材とした「コーヒー・カンタータ」を作ったというのは有名な話です。
J.S.バッハの代表曲
J.S.バッハは教会音楽を中心に1000曲以上もの作品を残しています。(紛失中の作品や、本人が作ったか定かでない作品もあります)
その中から、誰もが一度は聴いたことがありそうな作品をピックアップしました。
「フーガ ト短調」
中学校の音楽の教科書に載っているので、知っている方も多いと思います。
パイプオルガンの音色や響きの美しさ、4つの声部の重なり合いを楽しみながら鑑賞したい曲です。
「主よ、人の望みの喜びよ」
この曲は、教会カンタータ「心と口と行いと生活で」の終曲のコラール(讃美歌)です。
日本では式典などで使用されることが多いですが、欧米では結婚式やクリスマスなどキリスト教の祝祭の際に演奏されることもあるようです。
「G線上のアリア」
この曲は、バッハが作曲した「管弦楽組曲第3番 ニ長調」の第2曲を、ウィルヘルミが編曲したものです。
編曲に際してニ長調からハ長調への移調を行い、ヴァイオリンの弦のうちG線のみで演奏できるようになったことから、「G線上のアリア」と呼ばれるようになったそうです。
まとめ
この記事では、音楽史における偉大な作曲家、J.S.バッハについて簡単にご紹介しました。
かなりざっくりとした内容したが、少しでも参考になっていれば幸いです。
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