楽譜の冒頭によく書かれている、こちらの分数のような記号をご存知でしょうか？
これは拍子記号のひとつで、「４分の３拍子」と読みます。
ですが、「４分の３拍子」がどのような意味で、楽譜上でどのような役割を果たしているのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか？
そこで、この記事では、「４分の３拍子」や「４分の４拍子」などの拍子記号の意味をざっくり解説します。
そもそも拍子とは？
「４分の３拍子」が何かを理解するには、まず「拍」や「拍子」の意味を知っておかなければいけません。
「拍？」「拍子？」と頭に「？」が浮かんだ方は、先に以下の記事をご覧ください。
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拍子とは？意味をざっくり解説（拍に関する説明含む）
続きを見る
上の記事でも説明しているように、何個の拍がまとまっているかで「何拍子」かが決まります。
ですが、人によって「拍」の長さの感覚は違いますよね。
そこで音楽では、誰もが分かりやすいように、基準となる音符を１拍とし、その音符が１小節にいくつ入っているかを示します。
この時に活躍するのが拍子記号です。
拍子記号とは？
拍子記号とは、どの音符を１拍とし、その音符が１小節にいくつ入っているかを示した記号のことです。
例えば、冒頭で紹介した「４分の３拍子」は、基準となる音符を４分音符とし、１小節に４分音符が３つ入るということを表しています。
そもそも「４分音符」が何か分からない！という方は以下の記事もご覧ください。
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音符や休符とは？意味や長さ、種類をざっくり解説
続きを見る
「４分音符３つ分」と言われると、４分音符しか入れてはいけないような気がしますが、そんなことはありません。
以下の例のように、１小節に入る音符や休符の長さの合計が、４分音符３つ分の長さであれば良いのです。
拍子記号は、一見ただの分数に見えますが、楽譜の冒頭で「この曲は○分の△拍子ですよ～」と示してくれる大事な記号なのです。
ちなみに、以下のように、分母が変わっても分子が「３」ならば、その曲は３拍子です。（ただし、基準となる音符が違うので、拍の長さは異なります。）
一方で、分母が「４」のままでも、分子が変われば拍子は異なります。
まとめ
さて、この記事では一般的によく使われる拍子を例に、拍子記号の意味を解説しました。
ざっくりとした内容ではありますが、参考になっていれば幸いです。
冒頭でもご紹介しましたが、本記事の内容と
拍子についての説明記事を基にプリントを作成したので、よければご活用ください。
楽典をよりしっかり学びたい方には、こちらの本がおすすめです。
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