この記事では、学級懇談会の進め方とおすすめのネタ、事前に準備しておくことをご紹介します。
私の経験を基にした内容ではありますが、参考にしていただければ幸いです。
目次
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私が思う学級懇談会のゴール
私は、学級懇談会のゴールは、保護者の方が「参加してよかった」と思ってくださることだと考えています。
保護者の方々も忙しい中参加してくださるので、「わざわざ来る必要なかった」と思われるような内容では申し訳ないですよね。
授業と同じで、事前にしっかり準備を行って、何か1つでも「参加してよかった」と思えるようなメリットを作るのが大切だと思います。
学級懇談会の進め方
学級懇談会が30分間と仮定した場合、私は以下のように進めていました。
1 担任挨拶(10分間)
2 保護者の自己紹介(10分間)
3 質疑応答(5分間)
4 生徒の様子や質疑応答を踏まえた話(5分間)
具体的な内容についても少しご紹介します。
1 担任挨拶
担任からの挨拶として、まずは以下の6つについて話をします。
②自己紹介
③学級での生徒の様子
④学級経営目標と指導方針
⑤ご家庭へのお願い
⑥1年間の流れ
①日頃の感謝と学級懇談会参加への御礼
「日頃より学校にご尽力いただきありがとうございます。」
「お忙しい中学級懇談会にご参加いただきありがとうございます。」
のような感謝を述べるところからスタートします。
ちなみに、いきなり始めてしまうと最初の方の話を聞いてもらえないことがあるので、「時間になりましたので学級懇談会を始めさせていただいてもよろしいでしょうか?」のような一言があると良いと思います。
②自己紹介
「この先生になら安心してうちの子を任せられる」と思ってもらえるような自己紹介をします。
③学級での生徒の様子
担任になってから見てきた学級全体の様子を話します。
良いところを今後も伸ばしつつ、悪いところは、こんな取り組みや指導を行って良い方向に導きますという感じです。
④学級経営目標と指導方針
どのような学級にしたいのか、そのためにどのような指導を行うのかなど、学級開きで生徒に話したようなことを、保護者にも丁寧に説明します。
事前に学級経営方針を作成しているのであれば、それを配布した上で説明すると分かりやすいです。
ただし、プリントを見れば分かることを淡々と説明することのないよう注意が必要です。
⑤ご家庭へのお願い
「生徒がよりよい学校生活を送るためには、学校とご家庭との連携が必要不可欠です。ぜひ保護者の皆様のお力をお貸しいただき、生徒の成長を一緒に見守っていきましょう。」というような話をします。
私は、「ご家庭でもぜひお子さんと一緒に提出物を確認してください。」など、クラスの状況によっては具体的なお願いをすることもありました。
⑥1年間の流れ
たいていの場合、学校全体の保護者会や、学年会で年間行事予定については説明しますので、補足があれば学級懇談会時に説明するようにします。
2 保護者の自己紹介
保護者の参加人数やメンバーによって、大幅に時間が変わります。
単純に「自己紹介をお願いします。」だけだと盛り上がりに欠けるので、自己紹介プラスαで何か共通テーマを提示するのがおすすめです。
共通テーマ(例)
・お子さんを一言で表すと
・お子さん自慢(良いところ)
・最近の悩み、困っていること
・家庭での様子
・お子さんから聞いたクラスの印象(地雷の場合があるので要注意)
・1年間(3年間)で成長したこと
etc...
3 質疑応答
質疑応答の時間を設け、保護者の方からの質問に丁寧に答えます。
答えられないような質問や要望が出てきた場合は、「ご意見ありがとうございます。学年教員と相談して後日回答します。」というように、少し時間をもらうこともありました。
また、「家で全然勉強しません」的な家庭での話が出てきたら、学校ではこんな取り組みをしていますと話しつつ、「皆さんのご家庭ではいかがですか?」と他の保護者に話を振ると、意見が活発に出てきて盛り上がるかなと思います。
4 まとめ
保護者の自己紹介や質疑応答で出てきた話を踏まえ、今後の学校生活についてまとめます。
最後に、「今後何かお気づきの点やご質問等がございましたらすぐにご連絡ください。(私に言いづらければ他の教員にでも構いません。)」と伝えて終了です。
時間が余りそうなときにおすすめのネタ
上記の流れで進めても、参加人数や内容によって時間が余ってしまうこともあるかもしれません。
時間が余りそうなときに使えるおすすめのネタを3つご紹介します。
・アンケート
②保護者にも同じ用紙を配布し、記入してもらう。
③生徒が記入したアンケート用紙を渡し、自己採点をしてもらう。
中学生ともなると、「家で何も話してくれない」とお悩みの保護者の方もいるので、少しでも生徒のことを知り、話すきっかけにしてもらえたらと思い、行ったことがあります。
生徒も保護者も気張らないよう、「好きな料理」「最近ハマっていること」など、フランクな質問にするのがおすすめです。
・生徒の作文
年度初めや長期休みの課題、行事後に作文を書かせることがあるかと思いますが、それを保護者の方が読む機会はないかもしれません。
ゆえに、私は(生徒に事前に了承を得た上で、)学級懇談会時に見せることもありました。
・日頃の写真
生徒たちの学校生活の様子を写真に撮っておき、スライドショーにします。
事前に準備が必要ですし、「うちの子の写真がない」とならないよう注意しなければいけませんが、普段見ることのできない子どもの姿が見られるので、保護者の方には喜ばれると思います。
行事に参加できない保護者の方も多いので、合唱コンクールや体育会の動画を見せてあげるのも良いかもしれません。
事前に準備しておくこと
さて、ここまで学級懇談会の進め方やおすすめのネタをご紹介しましたが、最後に、学級懇談会に向けて事前に準備しておくとよいことをご紹介します。
・レジュメ等の資料
保護者に渡す資料は事前に起案が必要だったり、そもそもそんなものを作る余裕がなかったりするので、全ての先生におすすめというわけではありません。
ですが、資料があった方が自分も保護者の方も分かりやすいですし、欠席者にも渡せるので一石二鳥です。
・流れの板書
学級懇談会の開始時刻と終了時刻、流れは事前に板書しておくのが親切です。
「保護者の方の自己紹介(トークテーマは○○)」と書いてあれば、保護者の方も心の準備ができます。
・名札、ネームプレート
保護者会では名札やネームプレートを用意しておくのが無難です。
私は紙1枚とクリップで簡単に作れるネームプレートを使っていましたが、学年もしくは学校で統一している場合もあります。
まとめ
この記事では、学級懇談会の進め方とおすすめのネタ、事前に準備しておくことをご紹介しました。
校種や地域によって異なる点もあると思いますが、少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。
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