もうすぐ新年度!先生になる予定の皆さん、準備は万端ですか?
授業はうまくいくかな?、生徒指導はちゃんとできるかな?など不安なことが多々あると思いますが、それ以前に考えるべきことがあります。
それは、自己紹介で何を話すかです。
新年度は、あらゆる場面で自己紹介をすることになるので、この記事では教員の自己紹介の内容をシーン別にご紹介します。
あくまで私の経験に基づく内容ではありますが、参考にしていただければ幸いです。
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教員が自己紹介をするタイミングは?
学校によって異なりますが、新任教員が自己紹介を求められる場面は、主に以下の6つだと言えます。
- 出勤初日(着任者挨拶)
- 始業式(着任式)
- 新年度最初の学年集会
- 学級開き
- 授業開き
- 初めての保護者会
着任日の朝に、職員に向けて自己紹介をします。
始業式の中で、または始業式前後の着任式の中で、全校生徒に向けて自己紹介をします。
始業式後に行われる学年集会では、学年の生徒に向けて自己紹介をします。担任だろうが副担任だろうが、学年教員全員に話す順番が回ってきます。
担任は、新年度最初の学活(学級開き)にて、学級の生徒に向けて自己紹介をします。
教科担当として、新年度最初の授業の際には、生徒に向けて自己紹介を行います。
入学式後もしくは新年度最初の保護者会で、学年や学級の保護者の前で挨拶をします。
当然、誰に向けて行う自己紹介なのかによって、内容や話し方は異なります。
つまり、教員になる予定の方は、着任日までに自己紹介を6パターン用意しておく必要があるわけです。
教員の自己紹介例文(シーン別)
・着任挨拶
着任者は新任教員と異動教員を合わせると結構な人数になることも多く、校長からの紹介に合わせて一礼するだけで済むことがほとんどです。
ただ、着任者が少ない場合は、1人ずつ挨拶を求められることもあります。
とは言っても、着任日は職員会議や学年会議などスケジュールが詰まっているので、自己紹介は30秒程度の軽いもので十分でしょう。
自己紹介に盛り込む内容は
・担当教科(担当学年)
・ひとこと
くらい。
自分の色を出す必要もなければ、面白いネタを取り入れる必要もありません。
着任日の職員向けの挨拶を一生懸命考えるのは時間の無駄なので、無難にサクッと終わらせて良いと思います。
着任挨拶での自己紹介例
おはようございます!
本日より□□中学校で働かせていただくことになりました、○○○○と申します。
担当教科は△△です。
少しでも早く仕事を覚えて、皆さんのお役に立てるように頑張りますので、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
・始業式(着任式)
始業式でも、同じタイミングで着任(新任・異動)する教員が多ければ、代表者のみ挨拶をして、それ以外の着任者は名前と所属の紹介のみという場合があります。
1人ずつ挨拶を求められることも多いですが、こちらも長くて1分程度の、軽いもので問題はないと思います。
自己紹介の内容は、
・担当教科(担当学年)
・生徒(学校)のポジティブな印象
・ひとこと
くらいで十分でしょう。
生徒(学校)のポジティブな印象とは、
・挨拶をきちんと返してくれた
・静かに先生の話を聞いていた
などのこと。
何でも良いので具体的なエピソードを自己紹介までに見つけておくのがおすすめです。
始業式での自己紹介例
皆さん、おはようございます。
今年から□□中学校で△△(教科)を担当することになりました○○○○です。
今日、この体育館に来るまでの間に、たくさんの人が元気よく「おはようございます」と挨拶をしてくれて、とても嬉しかったです。
これから私も皆さんに負けないよう、積極的に挨拶をしていきたいと思います。
よろしくお願いします。
どんな内容にせよ、明るく笑顔でハキハキと挨拶をすれば、生徒によい印象は与えられるでしょう。
ただ一つ、言わない方が良いよ!と私が思う言葉があります。
それは「早くみんなと仲良くなりたい」です。
特に新任の先生は、生徒から友達感覚で話しかけられることが多いので、「先生と生徒」という線引きはしっかりした方が良いです。
・学年集会
学年の生徒とは今後1年間密に関わるので、全校生徒向けの自己紹介よりも少し踏み込んだ内容が良いでしょう。
私がいつも学年集会での自己紹介に盛り込んでいたのは、
・担当学級、教科
・教科に関する話orどのような学年にしたいか
です。
例えば、何か教科に関するクイズを出し、「答えは最初の授業で!」と言えば、生徒はきっと授業が楽しみになりますよね。
このように、教科の専門性を生かしたクイズや雑学は、学年集会での自己紹介におすすめです。
もしそんなネタがなければ、
2年生→学校の中核を担ってほしい
3年生→後悔のない進路選択をしてほしい
など、担当する学年に合わせて、今後どのような○年生になってほしいのかという話をすれば良いと思います。
学年集会での自己紹介例
おはようございます。
☆組担任の○○○○です。これから1年間△△の授業を担当します。
この中で△△が好きだよ!という人はどのくらいいますか?
逆に△△は苦手だなという人は?
実は私も中学生の頃は△△の授業が大嫌いで、テストでいい点を取れたことがありませんでした。
でもね、ある勉強法に出会ったおかげで、△△がどんどん好きになって、今では△△の先生をしているほど。
これからの授業の中で、その秘伝の勉強法を少しずつ伝授するので、一緒に△△の勉強を楽しみましょう。
1年間よろしくお願いします。
・学級開き
教員が自己紹介の中で最も力を入れなければいけないのが、この学級開きです。
学級開きをどう進めるかで1年間の学級経営は大きく変わるため、行き当たりばったりな自己紹介にならないよう、しっかり準備をしておくと良いです。
ちなみに、私が自己紹介で話していた内容は、
・学級生徒のポジティブな印象
・今後の指導方針
です。
どのような学級経営をしたいかによって話の内容や伝え方は異なりますが、ダラダラと話すのはNG。
長くても自己紹介は3分程度に留め、簡潔に分かりやすく伝えることが大切です。
また、中学校の場合、最初は緩めすぎない方が良いと個人的には思います。
でないと、「この先生、楽勝じゃね?」と生徒になめられます。
「ここまでは許せるけど、この先はダメ」みたいな境界線を始めに示しておくと良いでしょう。
学級開きでの自己紹介例
おはようございます。
☆組担任の○○○○です。
先ほどの始業式、私はずっと皆さんの様子を見ていましたが、姿勢が良いなと感心していました。
今も、このクラスの全員が、私の方をまっすぐ見てくれていますね。
これから1年間、私は皆さんの前でたくさん話をすることがあると思いますが、その時も今と変わらず、素敵な姿勢で話を聞いてもらいたいなと思います。
さて、お願いついでに、これから☆組として生活をしていく中で、皆さんに約束してもらいたいことが3つあります。
1つ目は、「ヒトやモノを傷付けない」ということ。
私は☆組全員が安全で安心して過ごせるクラスにしていきたいと思っています。
このクラスで誰一人として、何一つとして傷つけてほしくありません。
そして、2つ目は、「手を抜かない」ことです。
「できない」と「しない」は違います。
「しない」ことに慣れてくると、今までできていたことも、だんだん「できなく」なってしまいます。
提出物を期限までに出すこと、掃除当番や委員会など自分の役割を果たすことなど、できることには全力で取り組んでほしい。
この2つを守れなかった場合、私は徹底的に指導します。
「ヒトやモノを傷付けること」「手を抜くこと」を私は絶対に許しませんし、私もこの2つを守ると皆さんに誓います。
最後の3つ目は、「すぐに相談してほしい」ということです。
これからの学校生活において、もし困ることや不安に思うこと、悩むことがあれば、いつでも気軽に相談してください。
もちろん私に相談しづらければ他の先生に言っても大丈夫ですよ。
これら3つを意識して、これから楽しい学校生活を送っていきましょう。
では、これから1年間よろしくお願いします。
・授業開き
新年度最初の授業でも、持ち上がりでなければ自己紹介が必要です。
とは言っても、あくまでも授業なので、サラッと挨拶をする程度で問題ありません。
むしろ、自己紹介は、
・専門
・意気込み
くらいに留め、授業の進め方や評価の付け方などガイダンスに重きを置くようにしましょう方が良いと思います。
授業開きでの自己紹介例
今年度、☆組の△△の授業を担当します○○○○です。
学年集会でも話した通り、これから1年間かけて△△の魅力をたっぷり紹介したいと思っています。
1年間よろしくお願いします。
では、早速ですが、皆さんは今日、授業に必要な持ち物を持って来ていますか?
その全てにちゃんと名前を書いていますか?
・・・(ガイダンスに続く)
・保護者会
最後は、保護者向けの自己紹介についてです。
内容は、
・担当学級、教科
・ひとこと
程度で問題ないのですが、「この先生になら任せても大丈夫」という安心感を与えることが大切です。
「分からないことだらけですが…」「未熟者ですが…」など不安を与えかねない文言は控えるのが賢明でしょう。
保護者会での自己紹介例
皆さん、こんにちは。
☆組の担任をしております、△△科の○○○○と申します。
本日は、ご多用の折、保護者会にお越しいただきありがとうございます。
新年度が始まりましたが、お子さまのご家庭でのご様子はいかがでしょうか。
☆年生の様子を見ていると、挨拶はしっかりできて、行事にも部活動にも真剣に取り組んでいて、ご家庭でのご指導の賜物だなと感じることばかりです。
ただ、一つ心配なのが、家庭学習の時間は足りているのかな?というところ。
これから家庭学習の進め方や勉強法なども含め、自分の目指す進路に向かって努力する☆年生を精一杯バックアップしたいと考えておりますので、ぜひ一緒に見守っていただけたらと思います。
これから1年間どうぞよろしくお願いいたします。
まとめ
さて、この記事では、自己紹介の内容を例文付きでご紹介しました。
今回ご紹介した例文は、「私だったらこうするよ!」という内容で、全ての先生方に当てはまるものではありませんが、少しでも参考になっていれば幸いです。
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