もうすぐ先生になる皆さん、準備は順調ですか?
学校の先生って実際どんな感じなんだろう?ちゃんとうまくやれるかな?
と不安に思っている方も多いと思います。
そんなとき、事前に教員や学校の事情が分かっていれば、少しは心の準備ができそうな気がしませんか?
そこで、今回は、先生になる前に知っておきたい、教員の心構えをご紹介します。
私自身、教員になってから、知っていれば準備ができたのに!と思うこともあったので、その経験を生かして記事を書きました。

教員の心構え
その1 初日からプロに徹するべし!
1年目だろうが、30年目だろうが、生徒や保護者からすれば、同じ「先生」なんですよね。
「新人だからできない」「初めてだから分からない」は許されません。
きっと最初の1年は分からないことだらけだと思いますが、生徒や保護者の前では教育のプロ、教科のプロとしての自覚をもって行動すべきです。
その2 先生を「演じる」べし!
先生というのは、どんなときも「先生」です。
先生らしからぬ言動をすれば、学校中の非難の的になりますし、昨今はすぐにSNSで発信されたり報道されたりします。
学校にいる時はもちろん、プライベートで学校関係者と遭遇した場合には「先生」の仮面を被らなければいけません。
その3 線引きをしっかりすべし!
当然のことですが、生徒や保護者は友だちではありません。
むやみやたらに個人情報を教えるべきではないですし、あくまでも「先生」として接することが大切です。
その4 感情任せに怒らざるべし!
教員をやっていると、当然、生徒を指導する場面が出てきます。
ですが、その時に自分の感情全てをぶつけるのはNG。
「本気で怒っているんだ!」という演技はしても、どこかで冷静さを保っておく必要があります。
もし冷静さを失い、怒りに任せて指導してしまうと、パワハラや体罰に発展しやすくなります。
その5 休憩時間がないことに慣れるべし!
一般企業だと、昼休みに食事に出かけるなど休憩時間は自由ですが、教員はそうではありません。
15:45~16:30(※自治体によって異なる)の45分間が休憩時間とされていますが、実際にはその時間に部活動や委員会活動、会議等が入ります。
朝、学校に出勤したら、帰るまで休憩時間はないと思っておいた方が良いです。
1日のタイムスケジュールはこちらの記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
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その6 アフター5は楽しめないと腹をくくるべし!
教員の勤務時間はだいたい8:15~16:45(※自治体によって異なる)ですが、17時に帰れることはめったにありません。
部活動や会議、その他の仕事で残業し、帰宅できるのは19:00~20:30くらい。
終業後の習い事や飲み会に、頻繁には顔を出せないと思っておいた方が良いです。
その7 平日に休みは取れないと思うべし!
毎日授業があるので、平日に休むと他の先生に迷惑がかかります。
体調不良の場合は仕方がないのですが、旅行などで頻繁に休むと白い目で見られることも。
本来は好きな時に休んでいいはずですが、こればっかりは仕方がないですね。
尚、私用で休む場合には、事前に時間割を入れ替えたり自習課題を用意したりなど、他の先生の手を煩わせないよう配慮が必要です。
その8 休日出勤に耐えるべし!
運動会などの行事や部活動の大会は土日に行われることがほとんど。
中学校や高校の先生は、毎週、土日のどちらかは仕事でつぶれると覚悟しておいた方が良いです。
行事の際は代休がもらえます(夏休みにまとめて取れる)し、部活動で大会の引率を行う場合は、お小遣い程度の手当てが付きます。
その9 傷付くことを覚悟すべし!
生徒や保護者は時に残酷で、辛辣な意見をぶつけてくることがあります。
1年目の頃は「先生の授業はつまらない」「前の先生の方がよかった」なんて言われることもあるかもしれません。
他にも生徒からの暴言や保護者からの理不尽なクレーム、同僚からの厳しい指導など、教員生活の中で傷付く場面はいつか必ず訪れます。
ひとりで抱え込まず、いつまでも引きずらず、前に向かって進むことが大切です。
その10 何でもすぐに相談すべし!
教員をやっていく中で、困ったり悩んだりする場面は多々あることでしょう。
それをひとりで抱え込んでいると、いつか耐え切れなくなってしまいます。
重大な内容だけでなく、「授業がうまくいかない」「生徒が言うことを聞かない」など、どんな些細なことでも周りの先生にすぐに相談する癖を付けておくと良いです。
まとめ 心の準備をしておこう!
さて、この記事では、教員としての心構えを10個ご紹介しました。
中には、不安になるような内容もあったかもしれませんが、それを踏まえても「先生」の仕事は尊いものです。
心の準備をしっかりして、良いスタートを切ってくださいね。
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