※当サイトは広告及びアフィリエイトプログラムにより収益を得ています

楽典・音楽用語

アーティキュレーションとは?よく使われる記号や用語をざっくり解説

2024年11月20日

元中学校音楽教員めりーです。

音楽を勉強している方は「アーティキュレーション」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

ですが、アーティキュレーションが何なのかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで、この記事ではアーティキュレーションについての簡単な解説と、よく使われる記号・用語をご紹介します。

アーティキュレーションとは?

アーティキュレーションは、音と音のつなげ方や区切り方で、旋律に表情を付ける演奏技法のことです。

例えば、「あっ、そうだ」と言うのと「あー、そうだ」と言うのとでは、同じ「あ」でも印象は異なりますよね。

同じように、音楽においても、音をつなげて演奏するのか、区切って演奏するのかで、その表情は大きく異なるため、アーティキュレーションは音楽表現に欠かせない大切な要素だと言えます。

よく使われる記号・用語

ここからは、アーティキュレーションに関する記号や用語をご紹介します。

と言っても、最低限覚えておくと良い記号は以下の4つだけです。

記号・用語

読み方

意味

スタッカート

その音を短く切って

テヌート

その音の長さを十分に保って

アクセント

その音を目立たせて、強調して

スラー

高さの違う音をなめらかに

いずれも楽譜の中でよく見かける記号なので、それぞれの奏法の違いを理解しておくと演奏する際に役立つと思います。

また、これらの記号は以下のように組み合わせて使われることもあります。

スタッカート+テヌート

テヌート+アクセント

スタッカート+スラー

テヌート+スラー

その他、アーティキュレーションに関する記号・用語は以下の通りです。

記号・用語

読み方

意味

legato

レガート

なめらかに

marcato

マルカート

はっきりと

sostenuto

ソステヌート

音の長さを十分に保って

フェルマータ

音符(休符)をほどよくのばして

テヌートとソステヌートの違いは?

どちらも「音の長さを十分に保って」という意味ですが、テヌートはひとつひとつの音に記号が付けられるのに対して、ソステヌートは音楽やフレーズ全体に指示する時に使われます。

よく使われる記号・用語を紹介しましたが、単に読み方と意味を覚えればいいのではなく、その音やフレーズをどのように演奏するかを考えることが大切です。

例えば、同じスタッカートでも曲の雰囲気や旋律の流れによって切り方のニュアンスが異なるので、演奏の際にはどのように切るのが音楽に合っているのかを考えると良い思います。

まとめ

さて、この記事ではアーティキュレーションについての簡単な解説と、よく使われる記号・用語をまとめてみました。

ざっくりとした内容ではありましたが、少しでもお役に立てていれば幸いです。

楽典をよりしっかり学びたい方には、こちらの本がおすすめです。

\各教材の進め方や活動例はこちら/

note「めりー先生の音楽室」へ

音楽の勉強に役立ちそうなもの等を紹介しています!
↓ ↓ ↓

楽典・音楽用語

2025/6/24

楽典とは?最低限知っておくと役立つ11項目をざっくり解説!

元中学校音楽教員めりーです。 音楽を学んでいると、楽典という言葉を度々目にすると思いますが、そもそも楽典とはいったい何のことでしょうか? 今回は、そんな楽典について簡単にご説明するとともに、「最低限これだけは知っておくと役立つよ!」という基礎的な項目をご紹介します。 目次楽典とは?知っておくと役立つ、楽典の基礎項目①楽譜・五線譜②音名・階名③音符や休符④音階と調⑤拍と拍子⑥音程⑦和音⑧速度⑨強弱⑩反復記号⑪奏法に関する記号まとめ 楽典とは? 楽典とは、音楽の基礎的な理論のことで、演奏に役立つ記号や用語、楽 ...

ReadMore

楽典・音楽用語

2025/6/3

ト音記号とヘ音記号って何?音部記号の役割についてざっくり解説!

元中学校音楽教員めりーです。 突然ですが、こちらの記号は何でしょう? きっと多くの方が「ト音記号」という名前を思い浮かべたと思います。 ですが、実際にこの記号がどんな役割を果たしているのかまでは知らないという方も多いのではないでしょうか? そこで、この記事では「ト音記号」や「ヘ音記号」など、音部記号と呼ばれる記号の役割について簡単に解説します。 目次音部記号とは?ト音記号とヘ音記号譜表まとめ \本記事の内容を含むまとめプリントはこちら/ 音部記号とは? 五線譜に書かれる音符の高さを示す記号を音部記号と言い ...

ReadMore

楽典・音楽用語

2025/6/3

楽譜とは?五線譜って何?元音楽教員がざっくり解説!

元中学校音楽教員めりーです。 この記事では、音楽を学ぶ上で必要不可欠な、楽譜の役割について、簡単に解説します。 そもそも楽譜や五線譜が何なのか分からないという方の参考になれば幸いです。 目次楽譜とは?五線譜とは?まとめ \本記事の内容を含むまとめプリントはこちら/ 楽譜とは? 音楽を音符や休符、記号などによって書き表したものを楽譜と言います。 楽譜には様々な種類がありますが、西洋音楽などで使われる以下のような五線譜が一般的です。 楽譜を見れば、どの音をどのくらいの長さ演奏するのかが分かります。 同時に、強 ...

ReadMore

楽典・音楽用語

2025/5/16

アーティキュレーションとは?よく使われる記号や用語をざっくり解説

元中学校音楽教員めりーです。 音楽を勉強している方は「アーティキュレーション」という言葉を聞いたことがあるかと思います。 ですが、アーティキュレーションが何なのかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで、この記事ではアーティキュレーションについての簡単な解説と、よく使われる記号・用語をご紹介します。 目次アーティキュレーションとは?よく使われる記号・用語まとめ アーティキュレーションとは? アーティキュレーションは、音と音のつなげ方や区切り方で、旋律に表情を付ける演奏技法のことで ...

ReadMore

楽典・音楽用語

2025/5/16

譜読みの最初に要確認!速度記号・用語一覧(読み方と意味まとめ)

元中学校音楽教員めりーです。 今回は、速度に関する記号や用語をご紹介します。 楽譜上でよく見かける記号・用語のみをピックアップしているので、ざっくりとした説明にはなりますが、音楽を勉強中の方の参考になれば幸いです。 目次そもそも音楽における「速度」とは?速度記号・用語は楽譜のどこに書いてある?速度を表す記号・用語①数字で表す②ことばで表す速度の変化を指示する用語速さを次第に変化させるこれまでの速さと比較して指示する強弱の変化も同時に指示する変更した速度を戻す意味を補足する付加語・接尾語付加語接尾語速度に関 ...

ReadMore

楽典・音楽用語

2025/5/16

fffとは?音楽に欠かせない強弱記号・用語一覧(読み方と意味まとめ)

元中学校音楽教員めりーです。 突然ですが、こちらの音楽記号は何と読むでしょうか? 「エフエフエフ?」…残念ながら違います。 答えは「フォルティッシッシモ(フォルテフォルティッシモ)」です。 この記号は、強弱記号のひとつなのですが、その意味や他の強弱記号との関係がよく分からないという方も多いのではないでしょうか? というわけで、今回は、強弱に関する記号・用語の読み方と意味をまとめてみました。 楽譜上でよく見かける記号・用語のみをピックアップして紹介するので、ざっくりとした説明にはなりますが、音楽を勉強中の方 ...

ReadMore

楽典・音楽用語

2025/6/3

音名と階名の違いは?意味や役割をざっくり解説

元中学校音楽教員めりーです。 突然ですが、この音は何の音でしょう? ※ト長調とします これを「ソ」と呼ぶ方もいれば、「ド」と呼ぶ方もいると思いますが、どちらも正解です。 というのも、音には音名と階名という2つの呼び方があり、この音の場合、音名は「ソ」ですが、階名だと「ド」なのです。 …何を言っているのか、わけわからん! という方のために、この記事では音名と階名の違いを解説します。 目次音名とは?階名とは?まとめ \階名についてまとめたプリントはこちら/ 音名とは? 音名は、その名の通り音の名前です。 音楽 ...

ReadMore

楽典・音楽用語

2025/5/16

コードネームとは?仕組みをざっくり解説

元中学校音楽教員めりーです。 この記事では、楽器を演奏する際に使うコードネームについて解説します。 楽器を始めたばかりの方やテスト勉強中の学生さん、授業での説明にお困りの先生方のお役に立てれば幸いです。 ※初めての方でも分かりやすいように、音名ではなくハ長調の階名(ドレミファソラシ)を使って説明します。 目次コードネームとは?コードネームの仕組み①音名②三和音の種類③付け足す音④その他の特記事項まとめ コードネームとは? コードは「和音」、ネームは「名前」のことなので、コードネームとは、和音の名前(呼び方 ...

ReadMore

-楽典・音楽用語
-, , , , ,

© 2025 めりー先生の音楽準備室