音楽を勉強している方は「アーティキュレーション」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
ですが、アーティキュレーションが何なのかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、この記事ではアーティキュレーションについての簡単な解説と、よく使われる記号・用語をご紹介します。
アーティキュレーションとは?
アーティキュレーションは、音と音のつなげ方や区切り方で、旋律に表情を付ける演奏技法のことです。
例えば、「あっ、そうだ」と言うのと「あー、そうだ」と言うのとでは、同じ「あ」でも印象は異なりますよね。
同じように、音楽においても、音をつなげて演奏するのか、区切って演奏するのかで、その表情は大きく異なるため、アーティキュレーションは音楽表現に欠かせない大切な要素だと言えます。
よく使われる記号・用語
ここからは、アーティキュレーションに関する記号や用語をご紹介します。
と言っても、最低限覚えておくと良い記号は以下の4つだけです。
記号・用語 | 読み方 | 意味 |
| スタッカート | その音を短く切って |
| テヌート | その音の長さを十分に保って |
| アクセント | その音を目立たせて、強調して |
| スラー | 高さの違う音をなめらかに |
いずれも楽譜の中でよく見かける記号なので、それぞれの奏法の違いを理解しておくと演奏する際に役立つと思います。
また、これらの記号は以下のように組み合わせて使われることもあります。
その他、アーティキュレーションに関する記号・用語は以下の通りです。
記号・用語 | 読み方 | 意味 |
legato | レガート | なめらかに |
marcato | マルカート | はっきりと |
sostenuto | ソステヌート | 音の長さを十分に保って |
| フェルマータ | 音符(休符)をほどよくのばして |
テヌートとソステヌートの違いは?
どちらも「音の長さを十分に保って」という意味ですが、テヌートはひとつひとつの音に記号が付けられるのに対して、ソステヌートは音楽やフレーズ全体に指示する時に使われます。
よく使われる記号・用語を紹介しましたが、単に読み方と意味を覚えればいいのではなく、その音やフレーズをどのように演奏するかを考えることが大切です。
例えば、同じスタッカートでも曲の雰囲気や旋律の流れによって切り方のニュアンスが異なるので、演奏の際にはどのように切るのが音楽に合っているのかを考えると良い思います。
まとめ
さて、この記事ではアーティキュレーションについての簡単な解説と、よく使われる記号・用語をまとめてみました。
ざっくりとした内容ではありましたが、少しでもお役に立てていれば幸いです。
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