
「教員を辞めて転職したい!」と思っても、何をすればいいのか分からず躊躇しているという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、教員から民間企業に転職した私の経験を基に、教員の転職の流れや注意点をご紹介します。
目次
教員の転職の流れ
Step1 教員以外の選択肢を探す。
転職の際に一番危険なのは、ノープランで退職すること。
「こんな仕事辞めてやるー!」と勢い余って退職したものの、その先何をすればいいか分からず、途方に暮れる方もいます。
ゆえに、実際に教員を退職する前に、
・教員を辞めた後、何がしたいのか。
・どのような転職先があるのか。
ということを漠然とでいいので考え、知っておく必要があります。
そうすれば、実際の転職活動もやりやすくなりますし、「教員を辞めても○○の仕事に就けばいいや!」と気持ちが楽になって、教員の仕事も続けられるようになるかもしれません。
→教員以外の選択肢の探し方
さて、教員以外の選択肢を探すには、転職サイト、転職エージェントのいずれかを活用するのが一般的です。
それぞれの違いは以下の通り。
- 転職サイト
- 転職エージェント
様々な企業の求人広告が載っていて、応募・選考対策は自分でする。
アドバイザーがキャリア相談・自分に合った求人の紹介・企業とのやり取り・選考対策をしてくれる。
なので、「教員を辞めたいな」くらいの熱量なら、まずは転職サイトに登録して、どのような求人があるかを探しておくのが良いと思います。
転職エージェントに登録すると、「後戻りができない」感があります。

→どの転職サイトがいいの?
転職サイトにも向き・不向きがあるので、自分に合ったサイトを3~4つくらい登録しておくのが無難。
参考までに、有名どころの転職サイトの簡単な特徴をまとめておきますね。
サイト | 特徴 |
転職サイトの中で最も求人数が多く、幅広い職種・業種に対応している。転職支援コンテンツもあり、転職初心者には使いやすい。 | |
doda | 転職サイトと転職エージェントが一体化したサイト。20代後半~40代向けで、大企業から中小企業まで幅広い。 |
ビズリーチ | ハイクラス向け。ヘッドハンティングが主なので、民間企業の経験がない教員にはあまり向いていないかも? |
マイナビ転職 | 20代~30代向けで、事務や販売系の求人が多め。履歴書の添削など転職支援コンテンツが充実している。 |
いずれも使うのは無料なので、本当に転職するかどうかは別として、とりあえず登録してしまうのもアリです!
Step2 退職・転職理由を考える。
「なんとなく教員を辞めたい」くらいの気持ちだと、転職先でも同じようなことを繰り返し、きっとうまくいきません。
まずは、
①なぜ教員を退職したいのか。
②退職後は何がしたいのか。
をはっきりさせておきましょう。
特に、②は大事です。
転職活動中は「会社で何がしたいのか」「これまでの経験を生かして会社にどのような貢献ができるのか」を必ず聞かれます。
後悔することのないよう、じっくり自分の思いを整理することが大切です。
さて、ここまでのステップで、退職・転職を思いとどまるもよし、実際に次のステップに進むもよし。
ここから先は本当に退職・転職する際の流れや注意点となります。
Step3 転職活動を始める。
「とりあえず退職してからゆっくり転職活動をしよう!」は少し危険。
というのも、働いていない空白期間が長ければ長いほど、転職活動は不利になってしまいます。
毎日忙しいと思いますが、次なるステップのため、少し頑張って在職中に転職活動を進めておく方が安心です。
→転職活動って具体的に何をするの?
転職活動の大まかな流れをざっくり説明すると、
②応募
③必要書類の提出
④選考
⑤内定!
という感じ。
だいたい応募から入社までは1~3ヶ月程度なので、4月から新しいところで働きたいのなら、秋頃からぼちぼち転職活動を始めるようなイメージです。
ですが、転職活動を始めると言っても、教員経験しかなければ履歴書や職務経歴書の書き方、面接の受け方など具体的なことはよく分からないですよね。
そこで私が頼ったのは転職エージェントでした。
転職エージェントを活用するメリットは、ざっとこんなところ。
- 転職活動のやり方や必要書類の書き方を教えてくれる。
- 自分に合った求人を見つけてくれる。
- 企業への質問や応募、日程調整を代理でやってくれる。
「アドバイザーとの面談必須」という多少の面倒くささはあるものの、プロの力に頼った方が安心ですし、転職活動は少し楽になります。
→どの転職エージェントがいいの?
転職サイト同様、自分に合ったエージェントを2~3つ選ぶのが良いでしょう。
参考までに、有名どころの転職エージェントの特徴も載せておきますね。
エージェント | 特徴 |
リクルートエージェント | リクナビNEXTと連携でき、求人数が多く、幅広い職種・業種に対応。20代~40代向け。 |
doda | 転職サイトと転職エージェントが一体化している感じ。20代後半~40代向けで、大企業から中小企業まで幅広い。 |
マイナビエージェント | 20代~30代向け。特に首都圏の求人数多め。 |
Education Career | 教育業界専門の転職エージェント。塾や教育関連の企業の求人数が多く、退職後も教育に携わりたいのならこれがおすすめ。 |
転職エージェントも無料で利用できるので、とりあえず良さそうなエージェントに登録して様子を見るのが良いと思います。
Step4 退職の意思を示す。
ある程度、転職活動の兆しが見えたら、校長に退職の意思を伝えます。
人事の都合もあるので、なるべく早く伝えるに越したことはありません。(3月末退職なら秋頃~12月がベター)
本当は転職先が決まってから退職を申し出たいところですが、
学校→退職するなら早めに言ってほしい
多くの転職先→内定後はすぐに入社してほしい
という状況だったので、このあたりの調整が大変でした。

Step5 退職→新天地へ!
校長に退職の意思を示したら、後日「退職届」をもらえるので、言われた通りに記載し、教育委員会に提出してもらいます。
その後、退職金や保険等に関する手続き、引継ぎ等を終わらせれば、晴れて教員を退職!新たな人生の始まりです。
まとめ 教員からの転職は難しい?
さて、教員からの転職の流れや注意点をご紹介しましたが、いかがでしたか?
「教員からの転職は難しい」とよく言われますが、自分の断固とした決意や思いがあって、就職先を選ばなければ、いくらでも転職はできます。
だからこそ、退職する前に、
- 教員以外の選択肢を知る
- 辞めたい理由を明確にする
- 今後の展望を具体的に思い描く
ことが大切なんですね。
というわけで、今回の記事は以上です。