教員からの転職

教員から民間企業へ!転職活動の流れや注意点まとめ

元中学校教員めりーです。30代で教員を退職し、民間企業に転職しました。

教員を辞めて転職したい!」と思っても、何をすればいいのか分からず躊躇しているという方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、教員から民間企業に転職した私の経験を基に、教員の転職の流れや注意点をご紹介します。

教員の転職の流れ

Step1 教員以外の選択肢を探す。

転職の際に一番危険なのは、ノープランで退職すること。

こんな仕事辞めてやるー!」と勢い余って退職したものの、その先何をすればいいか分からず、途方に暮れる方もいます。

ゆえに、実際に教員を退職する前に、

・教員を辞めた後、何がしたいのか。

・どのような転職先があるのか。

ということを漠然とでいいので考え、知っておく必要があります。

そうすれば、実際の転職活動もやりやすくなりますし、「教員を辞めても○○の仕事に就けばいいや!」と気持ちが楽になって、教員の仕事も続けられるようになるかもしれません。

→教員以外の選択肢の探し方

さて、教員以外の選択肢を探すには、転職サイト転職エージェントのいずれかを活用するのが一般的です。

それぞれの違いは以下の通り。

  • 転職サイト
  • 様々な企業の求人広告が載っていて、応募・選考対策は自分でする。

  • 転職エージェント
  • アドバイザーがキャリア相談・自分に合った求人の紹介・企業とのやり取り・選考対策をしてくれる。

なので、「教員を辞めたいな」くらいの熱量なら、まずは転職サイトに登録して、どのような求人があるかを探しておくのが良いと思います。

転職エージェントに登録すると、「後戻りができない」感があります。

私も、在職中に転職サイトに登録して、通勤途中や休日に求人広告を見ていました。

→どの転職サイトがいいの?

転職サイトにも向き・不向きがあるので、自分に合ったサイトを3~4つくらい登録しておくのが無難。

参考までに、有名どころの転職サイトの簡単な特徴をまとめておきますね。

サイト

特徴

リクナビNEXT転職サイトの中で最も求人数が多く、幅広い職種・業種に対応している。転職支援コンテンツもあり、転職初心者には使いやすい。
doda転職サイトと転職エージェントが一体化したサイト。20代後半~40代向けで、大企業から中小企業まで幅広い。
ビズリーチハイクラス向け。ヘッドハンティングが主なので、民間企業の経験がない教員にはあまり向いていないかも?
マイナビ転職20代~30代向けで、事務や販売系の求人が多め。履歴書の添削など転職支援コンテンツが充実している。

いずれも使うのは無料なので、本当に転職するかどうかは別として、とりあえず登録してしまうのもアリです!

私はリクナビNEXTdodaに登録していました。

Step2 退職・転職理由を考える。

なんとなく教員を辞めたい」くらいの気持ちだと、転職先でも同じようなことを繰り返し、きっとうまくいきません。

まずは、

①なぜ教員を退職したいのか。

②退職後は何がしたいのか。

をはっきりさせておきましょう。

特に、②は大事です。

転職活動中は「会社で何がしたいのか」「これまでの経験を生かして会社にどのような貢献ができるのか」を必ず聞かれます。

後悔することのないよう、じっくり自分の思いを整理することが大切です。

さて、ここまでのステップで、退職・転職を思いとどまるもよし、実際に次のステップに進むもよし。

ここから先は本当に退職・転職する際の流れや注意点となります。

Step3 転職活動を始める。

とりあえず退職してからゆっくり転職活動をしよう!」は少し危険。

というのも、働いていない空白期間が長ければ長いほど、転職活動は不利になってしまいます。

毎日忙しいと思いますが、次なるステップのため、少し頑張って在職中に転職活動を進めておく方が安心です。

→転職活動って具体的に何をするの?

転職活動の大まかな流れをざっくり説明すると、

①職種・業種の決定
②応募
③必要書類の提出
④選考
内定!

という感じ。

だいたい応募から入社までは1~3ヶ月程度なので、4月から新しいところで働きたいのなら、秋頃からぼちぼち転職活動を始めるようなイメージです。

ですが、転職活動を始めると言っても、教員経験しかなければ履歴書職務経歴書の書き方、面接の受け方など具体的なことはよく分からないですよね。

そこで私が頼ったのは転職エージェントでした。

転職エージェントを活用するメリットは、ざっとこんなところ。

  • 転職活動のやり方や必要書類の書き方を教えてくれる。
  • 自分に合った求人を見つけてくれる。
  • 企業への質問や応募、日程調整を代理でやってくれる。

アドバイザーとの面談必須」という多少の面倒くささはあるものの、プロの力に頼った方が安心ですし、転職活動は少し楽になります。

→どの転職エージェントがいいの?

転職サイト同様、自分に合ったエージェントを2~3つ選ぶのが良いでしょう。

参考までに、有名どころの転職エージェントの特徴も載せておきますね。

エージェント

特徴

リクルートエージェントリクナビNEXTと連携でき、求人数が多く、幅広い職種・業種に対応。20代~40代向け。
doda転職サイトと転職エージェントが一体化している感じ。20代後半~40代向けで、大企業から中小企業まで幅広い。
マイナビエージェント20代~30代向け。特に首都圏の求人数多め。
Education Career教育業界専門の転職エージェント。塾や教育関連の企業の求人数が多く、退職後も教育に携わりたいのならこれがおすすめ。

転職エージェントも無料で利用できるので、とりあえず良さそうなエージェントに登録して様子を見るのが良いと思います。

Step4 退職の意思を示す。

ある程度、転職活動の兆しが見えたら、校長に退職の意思を伝えます。

人事の都合もあるので、なるべく早く伝えるに越したことはありません。(3月末退職なら秋頃~12月がベター)

本当は転職先が決まってから退職を申し出たいところですが、

学校→退職するなら早めに言ってほしい

多くの転職先→内定後はすぐに入社してほしい

という状況だったので、このあたりの調整が大変でした。

転職先が決まっていないのに「退職します!」と言うのは勇気がいりますよね。

Step5 退職→新天地へ!

校長に退職の意思を示したら、後日「退職届」をもらえるので、言われた通りに記載し、教育委員会に提出してもらいます。

その後、退職金や保険等に関する手続き、引継ぎ等を終わらせれば、晴れて教員を退職!新たな人生の始まりです。

まとめ 教員からの転職は難しい?

さて、教員からの転職の流れや注意点をご紹介しましたが、いかがでしたか?

教員からの転職は難しい」とよく言われますが、自分の断固とした決意や思いがあって、就職先を選ばなければ、いくらでも転職はできます。

だからこそ、退職する前に、

  • 教員以外の選択肢を知る
  • 辞めたい理由を明確にする
  • 今後の展望を具体的に思い描く

ことが大切なんですね。

というわけで、今回の記事は以上です。

\指導案・ワークシートのダウンロードはこちら/


教育音楽の定期購読安い

音楽教員の仕事

2023/3/24

教育音楽の定期購読はFujisan(富士山マガジン)が断然お得!

元中学校教員のめりーです。 音楽教員のバイブルと言えば、音楽之友社発行の「教育音楽」ですよね。 すぐに使える実践的な情報が盛りだくさんで、私も教員時代は毎月購読して、自身の授業に役立てていました。 ですが、普通の雑誌に比べると少々お高めなので、「もう少しお得に購入できたらいいのに…」と思っている方も多いのではないでしょうか? そこでおすすめしたいのが、Fujisan.co.jp(富士山マガジンサービス)の定期購読です。 掲載数2800誌以上の取り扱いを誇る『雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jp』 ...

ReadMore

音楽教員の仕事

2023/3/20

音楽教員のための新年度準備リスト(春休みから授業開きまで)

元音楽教員めりーです。 音楽の先生が春休みのうちにやっておくことは何だろう? 新年度に向けてどんな準備をしておけばいい? という疑問にお答え! 当サイトでこれまでに紹介してきた「新年度に向けて準備すべきこと」を改めてリストアップしました。 音楽の先生が春休み中から授業開きまでの間にしておくと良いことを羅列していくので、チェックリストとしてご活用いただければ幸いです。 目次音楽教員のための新年度準備リスト最初にすべきこと音楽室の整備に関すること音楽の授業に関すること異動・新規着任者がすべきことまとめ 新年度 ...

ReadMore

席替えの方法・決め方中学校

中学校教員の仕事

2023/3/16

学級経営の要!おすすめの席替え方法を元中学校教員が伝授!

元中学校教員めりーです。 生徒たちにとっては一大イベントですが、先生からしてみれば、大きな悩みの種でもある席替え。 その方法は、 先生が指定 くじ 話し合い など様々で、それぞれにメリット・デメリットがあり、「これが正解!」というものはありません。 ですが、一歩間違えたら学級崩壊の可能性もあるので、どのような方法を採用するか、生徒の実態を踏まえて慎重に決めなければいけません。 そこで、この記事では「少しでも参考になればいいな」という思いから、私がいつも行っていた席替え方法をご紹介します。 生徒から不満が出 ...

ReadMore

異動教員の引継ぎ事項

音楽教員の仕事

2023/3/15

音楽教員が異動の際の引継ぎで伝えるべき(確認すべき)こと

元中学校音楽教員めりーです。 この春から新しい学校へと異動予定の先生方、後任者への引継ぎ準備はちゃんとしていますか? 音楽教員にしか分からない情報もたくさんあるので、たとえ直接会う機会が無くても資料を残して行くなど、何らかの形での引継ぎは必要です。 というわけで、この記事では、音楽教員が異動の際の引継ぎで伝えるべきことをご紹介します。 異動される方はもちろん、「引継ぎ時に何を聞けばいいか分からない!」という方も参考にしていただければ幸いです。 目次引継ぎ事項①校歌の楽譜引継ぎ事項②鍵の種類引継ぎ事項③視聴 ...

ReadMore

春から音楽の先生準備

音楽教員の仕事

2023/3/14

音楽教員が最初の授業までに準備すべきもの4つ

元音楽教師めりーです。 皆さん、新年度に向けた準備は順調ですか? この記事では、私が毎年必ず年度初めに用意していたものを4つご紹介します。 「授業開きまでに何を準備しておけば良いか分からない!」という方の参考になれば幸いです。 目次最初の授業までに準備すべきもの4つ①座席表(兼評価シート)②振り返りカード③提示用マグネットシート④ガイダンス資料まとめ 最初の授業までに準備すべきもの4つ ①座席表(兼評価シート) まずはこちら、音楽室の座席表(兼評価シート)です。 毎時間、このシートに生徒の授業中の様子を記 ...

ReadMore

春から教員 準備

中学校教員の仕事

2023/3/9

これだけは絶対!新任教員が着任日までに準備すべきもの7選

元中学校教員めりーです。 もうすぐ学校の先生になる予定だけど不安しかない… という方に向けて、着任日までに準備すべきコト・モノを厳選してご紹介します。 これまで当ブログ内でお伝えしてきた様々な情報の中から、これだけは絶対に必要!というものだけを集めました。 目次①スーツ②上履き③印鑑(&印鑑ケース)④多機能ボールペン⑤クリップボード⑥マグカップ⑦自己紹介 ①スーツ 着任日の服装はスーツ一択なので、とりあえず一着だけでも準備しておくようにしましょう。 保護者会や研修などスーツを着用する機会は多いですし、チョ ...

ReadMore

入学式や卒業式の教員の服装

中学校教員の仕事

2023/3/8

入学式や卒業式の中学校教員の服装は?担任か担任以外かで違います!

元中学校教員めりーです。 入学式や卒業式などの儀式に、何を着れば良いのか悩んでいる先生も多いと思います。 そこで、この記事では私の教員時代の経験を基に、中学校教員の儀式の際の服装をご紹介します。 目次儀式の服装を選ぶポイント担任か担任以外か機能性も重視入学式の教員の服装新入生の担任(男性教員)新入生の担任(女性教員)担任以外卒業式の教員の服装卒業生の担任担任以外靴も忘れずに! 儀式の服装を選ぶポイント 担任か担任以外か まず大前提として、入学式も卒業式も、該当学年の担任か担任以外かで服装は異なります。 こ ...

ReadMore

中学校教員の仕事

2023/5/8

新任の先生に伝えたい、教員の暗黙のルール(学校あるある)

元中学校教員めりーです。 この記事では、「もうすぐ先生になる予定だけど不安しかない…」という方に伝えたい、教員の暗黙のルールをご紹介します。 知っているのと知らないのとではスタートが大違いだと思うので、参考にしてみて下さいね。 目次教務主任に従えば間違いない何でも言ったもん勝ちいきなり管理職に話すのはNG集合時間は鵜呑みにしてはいけない言われなくても若手がやる感謝の気持ちは言葉とお菓子でお土産は皆に配ろう 教務主任に従えば間違いない 学校の中で一番偉いのは校長ですが、実際のところ教員を動かしているのは、ど ...

ReadMore

-教員からの転職
-,

© 2023 めりー先生の音楽準備室