発表会やコンクールだけでなく、最近はストリートピアノやピアノサークルなど、誰でも気軽に好きな曲を演奏できる場がたくさんありますよね。
私も、せっかく今までピアノを弾いてきたのだからと、ピアノサークルに入ったのですが、いい感じの曲を選ぶのが難しい…!!
好きな曲を弾けば良いと分かってはいるのですが、難しすぎる曲や長すぎる曲だと聴く方はしんどいだろうな…などと考えてしまうのです。
というわけで、今回の記事では、自分自身の備忘録も兼ねて、ピアノサークルで弾きたい曲(私が実際に弾いた曲含む)をまとめてみます。
私と同じように、「人前で弾きたいけど何を弾けばいいか分からない」とお悩みの方の参考になれば幸いです。
ちなみに、私がピアノサークル用の曲を選ぶときに意識していることは、以下の通りです。
- 演奏時間は長くても5分程度
- 譜読みがしやすく、そこそこ有名
- 大人っぽくて素敵な雰囲気
(イメージはサロンやホテルのロビーで演奏しても良さそうな曲)
基本的にはクラシック中心の選曲ですが、発表会やコンクールとは違うので、ガチすぎない曲(難しすぎない、マニアックすぎない曲)を選ぶようにしています。
あと、「そこそこ有名」というのもポイントで、誰もが聴いたことのある超有名曲はミスしたらすぐにバレるので、私は極力避けたいと思っています。
理想は「へぇ~、こんな素敵な曲があるのか」と聴いている方が思ってくれるような曲です。
目次
①ギロック:「秋のスケッチ」
儚くも美しい旋律が魅力的な一曲(特に中間部はロマンティック)で、秋の美しい情景が思い浮かぶ素敵な曲です。
楽譜は見開き1ページで、音数も少なく、ロ短調(♯2つ)なので譜読みはしやすいです。
この曲集に収録されている曲はどれも短くて譜読みが簡単ですし、ショパンを彷彿させるような美しい曲ばかりなので、かなりおすすめです。「ショパンを弾いてみたいけれど、技術的に不安」という方は、まずはギロックから始めてはいかがでしょうか。
②バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番(プレリュード)
平均律クラヴィーア曲集の最初に載っている曲です。
本当はフーガとセットなので、プレリュード単体で演奏するのは違うかもしれないのですが、単体で曲集に入っていることもあるので、今回はリストに入れました。
美しい旋律がずっと続くので、聴いていても演奏していても心が浄化されるような気がします。
ハ長調(調号なし)ですし、ずっと単音なので譜読みは簡単ですが、簡単だからこそ美しく弾くのが難しい曲です。
③シベリウス:5つのロマンティックな小品Op.101-1「ロマンス」
5つのロマンティックな小品は、その名の通り全部で5曲ありますが、特に1番の「ロマンス」は優雅で、まさにロマンティックな曲です。
ハ長調(調号なし)ではありますが、右手・左手ともに和音での動きが多いので、音の漏れがないよう、譜読みは丁寧に行うと良いと思います。
④メンデルスゾーン:無言歌集 第7巻 Op.85-4
「無言歌集」と言えば、「春の歌」や「ヴェネツィアの舟歌」が有名ですが、私の推しは、「悲歌(エレジー)」と呼ばれているこちらの曲です。
切なくて美しい雰囲気の曲なので、いろいろな経験を経た大人の方こそ豊かな表現ができるような気がします。
ニ長調(♯2つ)ですし、短い曲なので、譜読みはそこまで大変ではなさそうですが、内声がうるさくならないように意識して弾くのがポイントだと思います。
⑤ブラームス:ワルツ Op.39-15
ブラームスと聞くとなんだか難しそうな気がしますが、このワルツは案外弾きやすいです。
変イ長調(♭4つ)なので、若干慣れるまでに時間はかかりそうですが、ブラームスの他の曲に比べると譜読みは簡単な方だと思います。
ゆったりとした美しい曲なので、大人の雰囲気でしっとりと演奏したい1曲です。
⑥ドビュッシー:「夢想」
ドビュッシーと言えば「月の光」や「アラベスク」などが有名ですが、ここはあえて「夢想」を私は推したいです。
幻想的で美しい曲なので、大人の方が演奏するのにぴったりな気がします。
ヘ長調(♭1つ)で音も多くないので、譜読みもしやすいです。
⑦ショパン:子守歌
ショパンの作品の中ではそこまで目立って有名ではないと思いますが、繊細で美しい曲なので、個人的には結構おすすめです。
同じ動きを繰り返す左手の伴奏の中で、様々に変化する右手のメロディを「枠から出ないように、でも自由に」演奏するのがポイントかなと思います。
変ニ長調(♭5つ)ではありますが、左手はずっと同じ動きですし、メロディラインも分かりやすいので譜読みはしやすいと思います。
⑧リスト:「コンソレーション」第3番
「コンソレーション」(日本語で「慰め」)は、全部で6曲からなる作品集ですが、その中で特に有名なのが、こちらの第3番です。
リストと言えば超絶技巧ですが、こちらの曲はそこまで難易度が高くないので、リストの作品の中では比較的簡単だと言えます。
とは言え、変ニ長調(♭5つ)ですし、右手と左手のリズムが違う動きをしていて合わせづらいので慣れるまでは大変かもしれません。
⑨ガーシュウィン:「私の彼氏」
ガーシュウィンの「ソングブック」という作品集に入っている曲です。
ジャズっぽさがあるので、日本人には少し演奏しづらい部分があるかもしれませんが、大人な雰囲気でかっこいいのでおすすめです。
変ホ長調(♭3つ)で、一度におさえる鍵盤数も多いですが、楽譜は1ページ半と少なめなので、譜読みはそこまで大変ではないと思います。
↑この曲集に入っている「I Got Rhythm」も楽しい曲なので、おすすめです!
⑩スコット・ジョプリン:「ジ・エンターテイナー」
最後はこれまでと少し雰囲気の異なる、明るく軽快な曲をご紹介します。
ラグタイムというジャンルに分類されるこの曲は、TV番組などで使われることもあるので、聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ハ長調(調号なし)ですが、左手に跳躍があったり、右手のメロディはオクターブで演奏する部分があったりするので、意外と難易度は高めです。
↑この曲集に入っている「イージー・ウィナーズ」や「パイナップル・ラグ」も有名です!
というわけで、この記事ではピアノサークルで弾きたい、5分程度の素敵なピアノ曲をご紹介しました。
少しでもお役に立てていれば幸いです。
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