この記事では、
ということについてまとめてみます。
まずは私が作成した中学校教員の仕事内容一覧をご覧ください。
全部で100個以上も仕事がありますが、その中で学校や学年全体に関わる仕事は合わせて32個!
ですが、実際に働いてみないと、具体的にどのような仕事をしているのか分かりづらいですよね。
そこで、今回は、私が勤務していた学校での話を基に学校や学年全体に関わる仕事をご紹介します。
その他の仕事の詳細はこちら→中学校教員の仕事内容とは?一覧にしたら100個以上もあった!
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学校全体に関わる仕事の詳細
学校運営に関わる仕事は所属する分掌や役割によって様々なので、ここでは、全員に共通することのみをご紹介します。
1.職員会議に参加
職員会議には全員参加します。生徒のいない放課後に行われます。
2.職員会議資料の準備
職員会議はだいたい月に1回くらいのペースで行われるので、そこに向けて資料の準備をします。分掌によって内容は様々ですが、準備のために何時間も費やします。
3.朝礼に参加(毎朝)
毎朝、職員朝礼が実施されます。5~10分と短く、内容は共有事項の伝達のみです。
4.委員会指導
全員1つ以上は委員会を担当します。普段関わることのない生徒とも存分に関われるチャンスです!
5.行事運営
運動会や合唱コンクールなど大きな行事では、教員一人ひとりに役割分担があります。
6.儀式の準備、運営
入学式や卒業式などの儀式に向けて、様々な準備を全員で協力して行います。該当学年の教員は前年度の録画を見て内容を確認し、リハーサルもします。
7.研修への参加
例えば服務事故防止研修など、いくつか全員参加が義務付けられている研修があります。欠席すると後日受け直さなければいけないこともあります。
8.保護者会の実施
年に2~3回、保護者会が実施されます。学校が主体となって開催するので、資料や受付、会場の準備等を教員総出で行います。
9.PTA総会への参加
PTA総会は保護者が主体となって開催するものなので、管理職や担当教員以外はほとんど参加するだけでOKです。
学年全体に関わる仕事の詳細
所属する学年や学年主任の意向によって仕事内容は変わるので、ここでは一般的な仕事のみをご紹介します。
また、1年間の中で最も学年教員と密接に関わるのが、着任日から学級開きまでの間なので、年度初めに行う仕事と日々の仕事に分けています。
年度初めに行う仕事
1.学年経営方針の作成
学年主任がベースを作り、全員で内容を確認します。1年間その方針のもと指導にあたるので重要です。
2.役割決め
修学旅行担当、道徳担当など学年の中での役割を決めます。
例えば道徳担当になったら、毎週の道徳授業の内容を考え、指導案やワークシートを作成しなければいけません。
3.クラス分け
前年度末から新年度初日にかけてクラス分けを行います。
4.指導要録作成・管理
指導要録とは、簡単に言うと生徒の学習や生活の記録のこと。(通知表の総まとめ!って感じ。)
学校で保管が義務付けられている重要書類で、普段は使いませんが、年度末に作成し、年度の初めにクラスごとに仕分けます。
5.職員室での座席決め
職員室は学年ごとに「島」になっているので、その中での座席を相談して決めます。
6.机や椅子、ロッカーの準備
教室に人数分用意します。落書きや傷、がたつきがないか等を確認します。
7.ラベル貼り
教室の机や椅子に氏名、ロッカーと靴箱に出席番号のラベルを貼ります。
8.私費教材のリストアップ
各教科担当からの要望を集約し、私費教材のリストをつくります。
9.学年共通掲示物の作成
当番表や班名簿などの通年掲示物は学年で統一する場合が多いので、年度初めに誰かが作成し、他の担任に配布します。
日々の仕事
10.学年生徒への対応
学校では「何かあったら学年で対応」という暗黙のルールがあります。
ですので、例えば忘れ物をした、熱が出た生徒へは担任がいなければ同じ学年の教員が対応します。
11.学年会の実施
週1くらいのペースで学年会が実施されます。開催されるのはだいたい放課後。各クラスの情報を共有したり、道徳や総合、学活の内容を確認します。
12.廊下の掲示物の管理
学校公開に向けて新たに用意したり、夏休みの宿題を貼ったり、学年の廊下の掲示物は学年教員全員で管理します。
13.成績表・通知表の準備
成績表や通知表の作成・印刷は学年で行います。学年の中の教務担当が担うことが多いです。
14.廊下や共有スペースの掃除
基本的には生徒が掃除しますが、先生たちも定期的に学年の共有スペースの清掃をします。
15.学年朝礼・集会の実施
週1くらいのペースで学年朝礼や集会を行います。たいがい学年主任が話してくれますが、たまに「今日はお願いね」と振られることも。
16.学年行事の計画・引率
校外学習や修学旅行等の学年行事の計画を担当者を中心に立てます。
行事では、班長、保健係のように役割分担があります。例えば、会計担当になったら、会計係の生徒を集めて指導をしたり、一緒に会計業務を行ったります。
→修学旅行の引率は実際どのくらい大変なのか【元中学校教員の経験談】
17.レクリエーションの企画・運営
年度末に球技大会などのレクリエーションを行う場合は、その企画と運営にも携わります。
18.保護者会の準備、運営
保護者会は、全体会・学年会・学級懇談会の三部構成が基本なので、その中の学年会に向けた資料作成や役割分担を行います。
学年保護者会で話す内容は、だいたい生活面・学習面・進路に関することの3つです。年度初めには学年経営方針や私費教材、行事参加費についても話をします。
19.懇親会への参加
年度末には、学年役員さんが用意してくれた飲み物やお菓子を楽しみながら談笑する会があります。保護者会ほどではありませんが、やはり緊張します。
20.学年役員との会合
PTAの中の学年役員さんと定期的に会合があります。情報共有や卒業のお祝い品選定、懇親会についての相談などを行います。
他にも、進路事務や職場体験に関わること、卒業アルバムの写真選定など、所属する学年によって様々な仕事があります。
他学年は今どのような仕事をしているのかな?と、日々目を向けておくと良いかもしれません。
まとめ
さて、この記事では、学校・学年に関わる一般的な仕事をご紹介しました。
校種や地域によって異なるとは思いますが、少しでも参考になっていれば幸いです。
続きを見る校務分掌とは?各分掌の仕事内容や教員の役割分担【新任教員向け】
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