
大人になってからピアノを始めた方、久しぶりに再開した方の中には、
と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、私がピアノの本番前にどのように過ごしているかをご紹介します。
あくまで私の話ではありますが、参考になれば幸いです。
目次
練習開始~本番前日までの過ごし方
・可能な限り練習する
当たり前の話ですが、「もっと練習しておけばよかった」と後悔することがないように、できる限り練習します。
1日に何時間練習するか、何か月前から本番の曲を練習し始めるかなど、具体的な練習時間は演奏者のレベルや選んだ曲によって異なるので明言は避けますが、自分にとって適切な練習時間を見つけるのが大切だと思います。
譜読みの手順については以下の記事に書いているので、よければ合わせてご覧ください。
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【ピアノ初心者さん向け】譜読みの手順(私の練習方法)を紹介!
続きを見る
・いろいろな演奏を聴く
上記の譜読みの手順にも書いているのですが、同じ曲でも人によって演奏の仕方が違うので、まずはいろいろな方の演奏を聴くようにしています。
様々な演奏を聴くことで、自分がどんな風に演奏したいのかが見えてきますし、「こんな風に演奏したい」という目標にもなるので良いです。
・録音、録画してみる
譜読みが終わって、一通り弾けるようになったら、録音や録画をして、自分の演奏に足りない点などを確認します。
私は全体を録音したり、部分的に録音→聴く→練習→録音→聴く→練習…というサイクルを繰り返したり、その都度自分の演奏を確認しながら練習を進めています。
あと、もし可能なら録画をしてみるのもおすすめです。
本番はたくさんの人に演奏姿を見られるので、演奏中の自分がどう見えているのか(姿勢や身体の使い方、表情など)を確認することも大切だと思います。
・人前で演奏してみる
一人で練習しているのと、誰かに見られながら演奏するのとでは全然違うので、演奏を聴いてくださる方が周りにいるのなら、ぜひ本番前にリハーサルと称して聴いてもらうことをおすすめします。

誰かに見られていると緊張していつも通りの演奏はできないかもしれませんが、本番と同じような緊張感を味わえますし、心を鍛えることも出来るので、人前での演奏は必須です。
・当日の衣装で演奏してみる
本番が近付いてきたら、当日の衣装で演奏をしてみます。
これは、演奏中に動きづらいポイントはないか、ドレスの裾がペダリングの邪魔をしないかなどを確認するためです。
特に私は足が震えることが多いので、本番用の靴を履いて歩く練習(舞台袖からピアノまでを想定して)をしたり、ペダリングの確認をしたりしています。(ヒールありの靴とヒールなしの靴とではペダルの感覚が違うため)
また、この時に、少し離れたところから歩いて、ピアノの前でお辞儀をして、演奏して…というように本番を想定しながら通し練習をするのもおすすめです。
舞台上の自分を事前にイメージしておくと、少し本番での緊張は和らぐような気がします。(それでも、本番は緊張するのですが…)
・爪を整える
私は本番の3日前くらいに爪を整えるようにしています。
本番前日や当日に爪を切って、もし深爪になってしまったら大変ですし、逆に早すぎても爪が伸びてきてしまうので、だいたい3日前がちょうどいい頃合いかなと思います。
本番前日にしないこと
・過度な練習はしない
コンクール前日はなんだかソワソワしていて、「練習しなければ!」と焦ってしまう方も多いと思います。
ですが、私の場合、前日にたくさん練習すると、どんな風に演奏すべきか分からなくなったり、無理に頑張りすぎて腕が疲れたりするので、あえて練習しすぎないようにしています。
最近もちょっとした本番があったのですが、前日は、当日と同じ時間に1回弾いて、そのあと気になるところを少しだけ部分練習して、最後に1回通して弾いただけでした。(曲も短かったのでトータルの練習時間は20分くらいでした)
・人の演奏は聴かない
練習開始当初は様々な方の演奏を聴いて、参考にさせていただくことがありますが、前日(1週間前くらいから)は他の方の演奏は聴かないようにしています。
プロの演奏と自分の演奏との差に落ち込んだり、「やっぱりここはこうすべきかな?」と弾き方に迷いが出たりしてしまうからです。
逆に、録音した自分の演奏の中で最も上手く弾けたものを聴くことはあります。(自分の演奏が上手くいく、というイメージをもつことが大切かなと思っています)
・いつもと違うことはしない
あくまで私の場合ですが、前日だからと気合いを入れていつもと違う行動をすると、かえって緊張してしまうことがあります。
例えば、「明日に備えて早めに就寝しよう」と思ったら結局寝付けなくて寝不足になってしまうなど。
なので、本番前日だからと特別なことはせず、なるべく、いつも通りの過ごし方をするようにしています。
・身体に悪いことはしない
体調を崩して本番で力を発揮できないのが一番もったいないので、本番前は細心の注意を払って生活しています。(もちろん普段から心がけてはいますが…)
具体的には、規則正しい生活をするのと、万が一お腹を壊したら困るので、前日には生ものや辛いものは食べないようにしています。
あと、これは自分でも「やりすぎかな?」と思いますが、指をケガしたくないので、前日は包丁を使いません。笑
本番当日の過ごし方
・1、2回通して演奏する
前日同様、私は、当日もほとんど練習しません。
簡単な指慣らしをして、本番の曲を1、2回通して弾くだけです。
理由は、もし練習で失敗したらそのことが脳裏に焼き付いて、本番でも同じ箇所でつまづく気がするからです。
でも、本番直前までガッツリ練習する方が上手くいく、という方もいらっしゃるので、ご自身に合う方法を選んでいただけたらと思います。
・余裕をもって会場に向かう
例えば電車が遅延したり、途中で忘れ物に気付いたり、と会場までは何があるか分からないので、時間に余裕をもって行動するようにしています。
・出番まではなるべく指を動かす
会場に着いてから自分の出番まで時間があるときは、時折グーパー運動をしたり、指を動かしたりと、エアピアノまではいかなくとも、ひそかに指の準備運動はしています。
あと、冬は手袋をしたり、カイロで手を温めたりもしています。
・舞台袖でイメージトレーニング
可能であれば、出番前に舞台袖から舞台の様子や客席の様子を見ておきます。
そして、舞台上に上がってお辞儀をして椅子の高さを調節して最初の音を弾くところまでをひたすらイメージします。

まとめ
さて、今回は私のピアノ本番前の過ごし方をご紹介しました。
本番前にできることはたくさんあるので、悔いのないよう事前準備をしっかりして、本番当日を迎えられると良いのではないかなと思います。
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