
カプリッチョとは?
カプリッチョは、イタリア語で「気まぐれ」という意味。
ゆえに、音楽としてのカプリッチョは奇想曲(きそうきょく)と訳され、形式や型に縛られない例外的で、まさに気まぐれなスタイルが特徴です。
バロック時代はフーガ的性格をもった比較的自由な形式の音楽のことを指しましたが、ロマン派時代以降は、気まぐれな性格をもった器楽小品のタイトルに使われるようになりました。
カプリッチョの代表的な作品とおすすめの曲
悪魔と契約した男の作品
多くの作曲家がカプリッチョを世に生み出していますが、最も有名なのは、パガニーニの「24の奇想曲(カプリース)」ではないでしょうか。
ヴァイオリン奏者でもあるパガニーニは、あまりの上手さから「悪魔に魂を売ったのでは?」と噂されるほどで、そんな"悪魔と契約した"彼が作る「24の奇想曲」は、超絶技巧とカプリッチョらしい気まぐれさを楽しめる唯一無二の作品です。
中でも、「第24番 イ短調」は演奏会等で演奏されたり、TV番組やCMに使用させたりと耳にする機会が多く、カプリッチョの代表的な作品と言えます。

メンデルスゾーンのピアノ曲もおすすめ!
ロマン派時代を代表する作曲家メンデルスゾーンも、ピアノ作品としてカプリッチョをいくつか作っています。
中でもおすすめは「Op.14 ロンド・カプリチオーソ ホ長調」。
前半のAndanteと、後半のカプリッチョの対比が見事な名曲なのでぜひ最後まで聴いてみてくださいね。
その他の性格的小品と聴き比べるのがおすすめ!
カプリッチョは性格的小品(キャラクターピース)という音楽ジャンルのひとつです。
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性格的小品は自由な発想によって作られた、ピアノのための短い楽曲のことで、カプリッチョ以外にもスケルツォなど様々なジャンルがあります。
各曲の特徴と詳細は以下のリンクよりご覧ください。
性格的小品

以上、この記事ではカプリッチョの意味や特徴、代表的な作品をご紹介しました。
少しでも皆さんのお役に立てていれば幸いです。